若い女性に増える夏の“隠れ貧血”、予防と対策とは

 梅雨が開け、猛烈な暑さの真夏日が続くなか、夏バテで体調を崩す人も多い。とくに若い女性の間では“隠れ貧血”から夏バテになりやすくなっているという。汗ばむ季節には、汗と一緒に血液中の鉄分が流れ出てしまうので、隠れ貧血はさらに悪化しやすいもの。東洋医学と西洋医学を融合して女性を治療する目黒西口クリニックの南雲久美子院長は、気づかないうちに誰もがなりやすい隠れ貧血の日常からの予防を呼びかける。

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◆健康診断では見つからない潜在状態の貧血

 昨今、若い女性の間で増えており、この季節に話題に上ることも多い隠れ貧血と呼ばれる貧血。「どうも体調が悪い」「抜け毛や切れ毛が多い」という症状は、この隠れ貧血に当たる場合がある。健康診断では見つからないこの貧血について、南雲院長に聞いた。

「健康診断では、通常血液中の『ヘモグロビン』の数値を測定します。女性の場合、生理によって毎月30mgの鉄分が失われます。その際に、減ったぶんを肝臓などに蓄えているフェリチン(貯蔵鉄)から補い、血中に含まれるヘモグロビンのバランスを一定に保っています。つまり、鉄分が不足している場合、ヘモグロビンの数値に表れる前に、フェリチンの鉄不足が進行している可能性があるんです。それが『潜在性鉄欠乏症』と呼ばれる状態で、『貧血の基準にはあてはまらないけれど、このままだと貧血になるかもしれない』という潜在状態のことを隠れ貧血といいます。早期に貧血に対する注意喚起をしようというものです」

 夏場に起こりやすいのは、汗と一緒に鉄分が体から流れ出てしまうからであり、それによる貧血状態だと夏バテにもなりやすくなる。そんな隠れ貧血がとくに最近の若い女性に多いのは、日々の食生活が偏向していることや、睡眠不足が慢性化し朝食をとらないこと、ダイエットによる食事制限などによる部分が大きいという。南雲院長は、気づかないうちに隠れ貧血になっている女性たちへ語りかける。

「貧血予備軍は非常に多くなっているのですが、自覚症状がなかなか出てきません。貧血が原因で起こる症状として、肌荒れ・にきび・切れ毛・抜け毛・爪が弱くなる・めまいなどで、貧血と思われていないことも多いのです。肌は外からの対処法がありますが、髪の毛や爪は身体のなかからの改善でしか対処できません」

◆基本の対策は食事からの鉄分摂取 工夫も必要

 症状に覚えのある人の対処、また予防対策の基本は、食事から鉄分を摂取すること。ただし、鉄分は吸収されにくいミネラルなので、その摂りかたにも工夫が大切という。南雲院長にポイントを挙げてもらった。

「まず、鉄分を多く含む食材を摂ること(レバー、あさり、牛肉、鶏卵、カツオ、しじみ、まいわしなど)。次に、ヘム鉄と非ヘム鉄を組み合わせる。非ヘム鉄を多く含む野菜など(豆、穀類、海藻)は食べやすいが吸収が悪いので、レバー、肉、魚などのヘム鉄と組み合わせて摂る。さらに、鉄の吸収を高めるビタミンCや、造血を助けるビタミンB群(B12や葉酸)、吸収を助けるカルシウム、良質のタンパク質を摂ること。ひとつの食材に偏らず、いろいろな食材からバランスよくとること。適量の脂肪や糖質も必要です」

 しかし、食欲が低下する夏場は、もともと食が細い女性は食事がきちんと摂れなくなる場合も多々ある。そんなときには、ひと工夫することを勧めている。

「食事から摂ることが難しい場合は、食べやすい形や素材を工夫して、鉄を摂ることが大切。飲みやすく栄養豊富なゼリー飲料などはお勧めです。租借しながら飲むと、唾液と混ざり、より吸収しやすくなって素早く栄養を摂取できます。女性に多い胃腸が弱い人たちにとっても消化のいいものなので安心です」

 暑さにやられてちょっとした体調不良を感じている女性は、隠れ貧血対策として鉄分摂取を試してみるといいかもしれない。日々忙しく過ごしている人であれば、ゼリー飲料やタブレットなどドラッグストアで市販されている「ウイダーinゼリー マルチミネラル」「やさしく・おいしく鉄分補給ゼリー」「ぷるんと蒟蒻ゼリースタンディング 鉄」「DHC ヘム鉄 60日分 120粒」など栄養補助サプリメントでも補うことができるので、気軽に始められそう。

 ちなみに南雲院長によると、食事以外の対策としては、鉄分を摂取してから血液が作られるための睡眠時間を十分にとることが大事になる。よい睡眠が取りにくくなる夏は、ちょっとした時間の午睡などで補うことを勧めている。



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