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アンチをものともしない水原希子の胆力 カリスマ人気と嫌われ者の二面性

 鼻ピアス、胸ポチ、股間アップ……。水原希子がインスタグラムに上げた写真が、何かと話題を呼ぶ。股間アップを「下品だ」とする声に、ツイッターで「アートです」と応じて、さらに物議を醸したりも。数々のファッション誌で表紙を飾ってきたカリスマモデルの水原だが、ネット上ではアンチも多く見受けられる。

同年代の女性たちからカリスマ的な人気を得ている水原希子(写真:逢坂 聡)

同年代の女性たちからカリスマ的な人気を得ている水原希子(写真:逢坂 聡)

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◆“高飛車イメージ”を持たれやすい孤高の存在?

 一方、水原は資生堂「マキアージュ」、森永製菓「DARS」、パナソニック「Panasonic Beauty」など、大手企業のCMに相次ぎ起用され、女優としても出演作が増えている。8月1日公開の話題作『進撃の巨人』ではヒロインのミカサ役に抜擢された。モデルとしては同年代の女性たちからカリスマ的な人気を得ており、クリエイターからの受けも非常に良い。

 水原の女優デビュー作は村上春樹の小説が原作の映画『ノルウェイの森』。2012年には岡崎京子の伝説的コミックを映画化した『へルタースケルター』に出演。全身整形してトップモデルの座を手にしたりりこ(沢尻エリカ)を、自然体で追い越していく後輩モデル・吉川こずえを演じた。あの沢尻が敗北感に打ちのめされる構図がリアルに思えるほど、水原の個性的な美しさは圧倒的だった。

 こうしたタイプは憧れの目で見られる一方、「鼻につく」とも言われがち。とくに水原はエキゾチックな容貌で、本人の人となりとは別に、高飛車イメージを勝手に持たれやすい。そのうえ、父がアメリカ人で母が韓国人という血筋もあってか、一般的な日本人の感覚とは異なる部分がインスタなどに見られる。その辺が、カリスマ人気とアンチを同時に持つ要因だろう。仕事をしたことがある関係者からも「態度が大きい」「わがまま」といった声と「物言いや感情表現がストレートなだけ」といった声が両方聞かれる。

◆女優としての転機へ?色眼鏡なしでどう映るか

 女優としての評判も現状、必ずしも芳しいとはいえないようだが、存在感が大きいぶん、マイナス点があげつらわれる面もある。たとえば、昨年のドラマ『信長協奏曲』(フジテレビ系)に織田信長の妹・お市役で出演した際は、「着物が似合わない」「時代劇に合う顔立ちでない」といった批判にさらされた。ミスキャストだとしても、身分違いの幼なじみへの淡い想いにフタをして、織田家のために笑顔で浅井家に嫁ぐ演技が胸を打つものだったことなどは見過ごされた。

 初のアクションに挑んだ実写版『進撃の巨人』のミカサは、原作マンガでは戦闘能力が高い美少女兵士で人気のキャラクター。予告動画が公開されると、原作ファンからの実写オリジナルのキャラクター設定への不満が噴出しつつ、水原が演じることを不安視する声も出ている。だが、人気マンガ実写化の常として、誰がどう演じても批判は出るもの。色眼鏡なしで彼女の演技を観たとき、どう映るかを楽しみたいところ。

 いずれにしても、水原希子のビジュアルとオーラが人を惹きつける力を持つことは間違いない。クールさはミカサとも通じている。話題性の高いこの映画がヒットすることで幅広い層から評価されたら、女優として大転換になるかもしれない。
(文:斉藤貴志)

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