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佐藤浩市“引退”に興味!? ドラマ『ハッピー・リタイアメント』に主演

 『蒼穹の昴』、『鉄道員』、『天国までの百マイル』などのベストセラー小説を世に送り出してきた作家・浅田次郎氏が、自らの体験に基いて執筆した『ハッピー・リタイアメント』(幻冬舎文庫)が俳優の佐藤浩市(54)主演で初めて映像化されることが27日、わかった。テレビ朝日系でドラマ特別企画として今秋放送予定。佐藤は不器用な男の悲哀もどこか笑いに変えるコミカルな演技で、“パッとしない人生を送ってきた天下り官僚”の主人公を体現する。

 主人公は金融庁に勤める元ノンキャリア官僚・樋口慎太郎。勤続30数年、定年まであとわずか…リタイア後の穏やかな生活を夢見てこれまで組織に愚直に尽くしてきた男にある日突然、悲劇が訪れる。上司から収賄の罪を擦り付けられ、愛する家族にも逃げられてしまうのだった。どうにもこうにも要領が悪くて、やることなすこと裏目に出る…。人の言うことばかり聞いて、自分では何も決断できない…。そんな冴えないオヤジが、似た境遇の仲間とともに、“自分たちを陥れた汚い権力者へのリベンジ”に立ち上がる。

 佐藤は「僕自身はすぐにでもこの仕事をリタイアしたい(笑)! 俳優の仕事しかできない人間が、それを辞めてしまったらどうなるんだろうな、という興味がある」と、ドキッとするようなことを言って、「そんなこともあり、今回は『ハッピー・リタイアメント』というタイトルにひかれてオファーをお受けした部分も、実はあるんですよね」と明かす。

 シリアスな作品はもちろん、主演映画『ザ・マジックアワー』(2008年)などで見せる卓越したコメディーセンスにも定評がある佐藤は「ここ2年はヘビーな作品が続いた。今回はちょうど『久々にテレビドラマというフィールドでやりたい』と思っていたライトな作品。だからこそライブ感を大切にして、そこからどんな遊びが生まれてくるかを楽しみながら、演じてみたい」と意欲的。

 「この“ある種奇想天外な物語”を変な理屈は抜きにして、打ち上げ花火みたいにドカンと突き通して見せることを念頭に演じよう、と思いました。と同時に、根底にある『天下り』というネガティブな要素を非常にアイロニカルに捉えて笑い飛ばせる作品だということを、我々も意識して演じるべきなのではないか、とも感じましたね。老若男女問わず、見終わった後に自分たちのこと、未来のこと、家族のことについて少し話ができるドラマになると思います」と話していた。

 原作者の浅田氏は「原作の『プロローグ』にも登場する『壬生義士伝』の映画化(03年)にあたり、佐藤浩市さんには斎藤一役を演じていただきました。その佐藤さんが今回主演を務めてくださるとは、まさに奇縁です。世の中にはお金で買えないものがたくさんあります。小説のテーマはまさにそれです。視聴者の皆さんには、ドラマ化された本作を見て大笑いしていただきたいと思います。心の底から。どんな苦労も不幸も忘れてしまうくらい。たまらなくおかしいドラマを作ってください」と期待を寄せている。

 慎太郎とともに一世一代の賭けに出るJAMSの仲間に扮するのは石黒賢石田ゆり子。石黒は元ノンキャリア自衛官・大友勉を、石田は元銀行員・立花葵を演じる。慎太郎と葵をJAMSに天下りさせた張本人である、ずる賢いキャリア官僚・矢島純彦役に八嶋智人、ほか竹中直人梅沢富美男菊池桃子浅野温子が出演する。



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