『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続くノイタミナムービー第2弾「Project Itoh」として製作される劇場アニメ『虐殺器官』（11月13日公開）のメインキャストが23日、発表され、中村悠一、三浦哲、石川界人、梶裕貴、小林沙苗、大塚明夫、櫻井孝宏ら出演が明らかになった。

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　同作は、2009年に34歳で亡くなった小説家・伊藤計劃（いとう・けいかく）さんが、2007年に発表したデビュー作を映像化。主人公は、米国軍のなかで暗殺任務を行う唯一の精鋭部隊特殊検索群i分遣隊に属するエリート、クラヴィス・シェパード大尉。彼が率いる部隊に、大量虐殺の混乱の陰に常に存在がささやかれる謎の男、ジョン・ポールの追跡ミッションが下り、物語は動き出す。

　クラヴィス役を中村が演じるほか、彼が率いる有能な特殊部隊員、ウィリアムズ役に三上、リーランド役に石川、アレックス役に梶、彼らの上司・ロックウェル大佐役に大塚が配役された。世界各地で紛争の種を撒き、「虐殺の王」と称されるジョン・ポール役に櫻井。言語学者だったジョンとかつて関係を持っていたという教え子のルツィア・シュクロウポヴァを小林が演じる。

　中村は「この作品のオーディションを受けたのは昨年2014年。当時34歳の自分は、このタイミングで伊藤計劃氏の作品へ参加できるかもしれないということに、不思議な縁を（勝手に！）感じていました」とコメントを寄せ、「軍人であるクラヴィスが自身の世界で何を感じどう行動していくか。たった一つの言葉が生み出すもの。ほんの少し、自分の今いる場所から、壁一枚隔てた先で現実に存在する『死』というものを彼が認識した時、『虐殺器官』と出会った時に、一体何を思うのか。観終わった後、幾通りもの解があると思います。ハッピーエンド？　バッドエンド？　すべてを劇場で確かめていただければ幸いです」と作品への期待感を語っている。

　劇場アニメーション化に際しては、監督・脚本を村瀬修功氏が担当。登場人物に新たな解釈を加えつつ、原作で描かれる容赦なきシーンの数々をアニメーションで追求する。

　同作のほかにも、伊藤さんのオリジナル長編小説『ハーモニー』（12月4日公開）と、彼が遺した30ページの序文を芥川賞作家・円城塔氏が書き継いだ『屍者の帝国』（10月2日公開）が劇場アニメ化。3作品を総称して「Project Itoh」と呼んでいる。

　公式サイトでは、キャストボイス＆EGOISTによる主題歌入り最新プロモーション映像を公開中。30日には、『ハーモニー』のキャスト発表が予定されている。

■公式サイト
http://project-itoh.com/