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グローバルな人材と聞いて思い浮かぶ言葉「MBA」とは?

 グローバルに活躍できる人材、リーダーがますます求められてきている現代のビジネスシーン。そのことを考えたときに思い浮かぶことの一つが、経営学修士、いわゆるMBA(Master of Business Administration)だ。よくテレビに出てくる新進気鋭の企業経営者やビジネスマンにも、MBA取得者は数多い。

 ただ、なんとなく字面ではMBAのことを知っているけれど、どんなものなのかと聞かれたときに明確に答えられない人は案外多いのではないだろうか。MBAとは何を学ぶのか? MBAを持つことで、どんな将来が待っているのか?

 疑問を解消すべく、ORICON STYLE編集部は、7月20日に都内で行われた「MBA夏祭り」を訪れ、主催の株式会社アゴス・ジャパンの横山匡代表取締役に、MBA留学事情について聞いた。同社は、数多くのトップビジネススクール(MBA)合格者を輩出する海外留学指導専門校を運営しており、同イベントは、MBA卒業者・在校生と、MBAをこれから目指す人たちが一堂に会する場だ。毎年、海の日に開催され、この日も何百人という人たちが会場にぎっしりと集まって、活発な意見交換を行っていた。

 実際に横山氏に話を聞くと「おそらく卒業生の多くは、『教科書なら日本で読めますよ』と言うと思います。MBAではいろんな分野を勉強します。会計、財務、ITマネジメント……。でも、その知識だけなら、母国語で勉強したほうが理解度は高いと思います。それに、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学では、授業内容はもうインターネットで無料公開しますと言っています。知識だけを学びたいのなら、日本でも可能な時代になりつつあるんです」。

 要は、MBAの魅力は、得られる知識にあるのではなく、「これから10年、20年、あらゆる地域のあらゆる分野で活躍するだろう人たちと生活を共にし、朝から晩まで議論できること。MBAとは、将来グローバルリーダーになりたい人が、トレーニングするジムなんです。」(横山氏)という。

 「ビジネスでこれから必要になってくるのは、相手と理解しあって、相手に納得してもらい、さらに行動してもらうところまで持っていけるコミュニケーション力。それがないと、どんどん異文化の人が集まり多国籍化していくチームを動かせるリーダーにはなれません。そんなとき、MBAで、『お前ならどうする? 俺はこうだ!』とやり合った経験が生きてきます。多国籍の相手に「自然体の自分」を出せるようになることが大切です。同時に、いつでも応援に駆け付けてくれる友だちを世界中に持てることも大きな価値です。たとえばバングラデシュで何かをやろうとしたとき、『あ、同級生がいたな』となって、すぐに連絡し、『あのさあ……』と言える。普通の大学生活と同じで、MBAを特別視する必要はないんです」

 会場では、これからMBA留学をしたいと思っている方にもお話を伺ったのだが、「どういう人が来ていて、そこでどういうふうにディスカッションをこなしていくかという体験が、MBAのいちばんの価値ではないかと思っています」と語ってくれた。

 ただ、残念ながら日本からの海外MBA出願者数は、2000年代前半をピークに減ってきているそうだ。もちろん、帰ってきたときの職や経済面の不安など、理由は多い。

 横山氏は「人口が減っていく中で、世界のリーダーの輪の中に、日本人が1人もいないとなったとき、そんな日本社会はどうなんでしょうね」と危惧しつつ、「そんなサークルのなかにあなたはいたいと思いますかと問いたい。もし、いたいと思うなら、もちろん簡単なことではありませんが、MBAを目指してがんばってほしいですね」。



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