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高見沢俊彦、最近の話題は女性より血圧 今は体調管理が大切

 昨年デビュー40周年を迎えたロックバンドTHE ALFEE高見沢俊彦が、Takamiy名義のソロシングル「誘惑の太陽」を発売。ORICON STYLEのインタビューに応じた高見沢が、トレードマークである“ロン毛”にした理由や若さを保つための秘訣、個性の強いメンバーについて語った。

Takamiy名義で新曲を発売したTHE ALFEEの高見沢俊彦(写真:草刈雅之)

Takamiy名義で新曲を発売したTHE ALFEEの高見沢俊彦(写真:草刈雅之)

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◆不思議なバンドに見えるように、トレードマークの長髪は戦略

――THE ALFEEは、3人が歌い、それぞれキャラクターも個性も強いですが。
【高見沢】 いやぁ、僕だって3人じゃなかったら、こんなに派手な格好はしてないかもしれない。2人がいるから目立つというか。こんな格好したヤツが右側にいて、真ん中にはどんなときもギターを離さないヤツ、その横にはヒゲの生えた強面のヤツがいるっていう、どう見ても、変でしょ?(笑)。でも、面白い。ただデビューの頃は、3人とも同じような髪型で、ユニフォームを着てたから、個性もへったくれもなかった。そこから坂崎がアフロヘアにして、桜井がリーゼントにして。それに誘発されて、今度は僕が髪の毛を立てたり色をつけたり、だんだん3人が違う方向に見えるように変えていった。だから、もし誰かが長髪だったら、バランスを考えて僕は短髪だったかもしれない。

――じゃあ、3人がバラバラの個性になるように意識はしたんですね。
【高見沢】 無意識だけど、してましたね。不思議なバンドに見えるように。この3人なら、どんな状況でも、絶対やっていけるって自信はあった。音楽性はまだ未知だったけど、不思議な人間性だけは、誰にも負けない自信がありましたからね。常日頃、僕らは“ぬるま湯”の関係だと思っています。ぬるま湯って、ネガティブなイメージで使われるけど、ぬるま湯って、いつまでも楽に浸かっていられるでしょ? ただ、それを保つことは大変で、熱かったら冷まし、ぬるくなったら熱くする、それなりの努力は必要ですからね。居心地が良い状態を保つためにも、毎年ツアーをやり続けないとね。これが、僕ら流の“ぬるま湯の関係=THE ALFEEの関係”につながるわけですからね(笑)。

◆美と若さを保つ秘訣は、コンサートとTHE ALFEEの3人でいること

――高見沢さんの元祖・王子様キャラが定着したのも、バラエティ番組でしたね。
【高見沢】 それ、自分で言ったわけじゃないんだけどね。(吉田)拓郎さんが『T2 ショー』(テレビ朝日系)という番組で、「お前、王子みたいな格好してるんじゃねーよ」って言ったら、スタッフがみんな高見沢さんって呼ぶと長いから、「王子、王子」って言い出して。最初、やめろって言ってたんだけど、そのうち王子って呼ばれたらオレが振り返るようになっちゃったっていう(笑)。

――でも名は体を表すじゃないけど、実際、高見沢さんは怖いくらい変わらない。どうやって美と若さを維持しているんですか?
【高見沢】 それは、自分でもわかりません(笑)。

――悪魔と契約したとか(笑)。
【高見沢】 魂、売れるなら、売っちゃうよ、僕は(笑)。

――でも、それぐらいミラクルですよ。
【高見沢】 ミラクルかどうか知らないけど、強いて言うならやっぱりコンサートのおかげじゃないかな。人前で歌を歌ってギターを弾く。そして3人でいる。これは40年間、変わらないから、そんなに時間がたった気がしないのかも。でも逆に同級生と会ったりするとびっくりするよね。一昨年、20年ぶりに高校時代のクラス会に出たんだけど、最初、部屋を間違えたと思ったよ。「えー! 先生がいっぱいる?!」って(笑)。

――でも、多分、同級生の方たちのほうが“通常盤”だと思います。
【高見沢】 いやー、マジに驚いた(笑)。THE ALFEEはずっと3人でいるから、あの頃からずっと時間が止まっているんだろうね。THE ALFEEでいるからこそ保っていられる若さかも知れない。だって坂崎も桜井も若いもん。そのおかげで常に“今を生きている感”を感じられているんだろうね。

――では、若さを保つ秘訣は“THE ALFEE”ですね。
【高見沢】 そう! THE ALFEEのコンサートに来れば若さは保てます! 笑いもあって、拳を振り上げて、踊ったり。二の腕の筋トレになって四十肩五十肩にも効く(笑)。参加するほうが多いコンサートだからね。

◆最近の話題は女性より血圧について、今は体調管理が大切!

――ちなみに、今でもライブの怖さや難しさって感じます?
【高見沢】 それはね、緊張感っていうものも含めるけど、今はやっぱり体調管理。30代の頃はどんなに前の日に飲んだってコンサートできたけど、今はできないからね。そこは怖いよね。何があるかわからない。そうそう、昔は3人でいるとギターの話や女の子の話をしてたけど、今は数値の話ですよ。「その数値はマズいぞ、お前、血圧高すぎだよ」みたいな(笑)。でも、こんな日本バンドがひとつぐらいあってもいいのでは?

――THE ALFEEのようなバンドは、後にも先にも出ていないですしね。
【高見沢】 まずさ、オレみたいなヤツと坂崎みたいなヤツが一緒にいることってないから。しかも3人とも歌えるっていうのが基本なので、そうなると難しいんでしょうね。そもそも、バンドでマイクが横に3本並んでるって変だと指摘された事ある(笑)。でも、そんな僕らのことをマキタスポーツが「信頼と実績のTHE ALFEE」って言ってました。

――さすが。うまいこと言いますね。
【高見沢】 これはね、あいつに感謝。今後とも「信頼と実績のTHE ALFEE byマキタスポーツ」でがんばっていきますよ。

(文:若松正子)

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  • Takamiy名義で新曲を発売したTHE ALFEEの高見沢俊彦(写真:草刈雅之)
  • シングル「誘惑の太陽」【初回限定盤】
  • シングル「誘惑の太陽」【通常盤A】

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