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中村正人×ピート・ドクター監督、創作における共通点「楽しませたい」

 11歳の少女の頭の中の感情を主人公にしたディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』が、18日より公開される。『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009年)でアカデミー賞長編アニメーション賞を受賞し、自身の娘からインスピレーションを得て同作を製作したというピート・ドクター監督(46)と、作品にほれ込み熱を込めて主題歌作りに挑んだ人気ユニット・DREAMS COME TRUE中村正人(56)。ドクター監督の来日に合わせて二人の対談が実現すると、分野は違うがクリエーターとして通じ合うものをお互いが感じ、すっかり意気投合。時間を忘れて大いに盛り上がった。

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■最高のエンターテインメントを見るきっかけとしての主題歌に

 本作は、住み慣れた土地を離れて新生活を始めたライリーの中にいる、5つの感情たちが主人公。「楽しい気分にする“ヨロコビ”、悲しい気分の時に現れる“カナシミ”、怒りを爆発させる“イカリ”、嫌いなものから守る“ムカムカ”、危険から身を守る“ビビリ”」が、誰も見たことがない無限に広がる“頭の中”で繰り広げる冒険ファンタジーだ。

 ドクター監督は、娘の成長を見守るなかで同作のアイディアを思いついたといい、「大人への階段を描く作品。カナシミを感じてもいいんだよって、受け止めてれもらえればうれしい」と願いを込めている。

 中村も作品の意図をくみ取り「両親の視点から始まった物語だけれど、親目線じゃなくても自分が経験してきたことや、子ども時代に体験したあのときの出来事がそういう意味だったのかっていうのがわかります。作品を観ることで、自分を変えることができる。子どもだけじゃなくて全世代に通じることを教えてくれる作品」と熱弁する。

 「感情たちと人間の微妙な表情の違いもわかるので、ぜひ2回観て!」というほど強く本作に引かれた中村は、楽曲作りに情熱を捧げた。「人間の核心に迫ることをエンターテインメントとして表現している作品なので、楽曲も最高のエンターテインメント作品を観るきっかけにしたかった。5つの感情たちにとってライリーが大切なのは当たり前なので、ライリーにフィーチャーした楽曲にしたかったんです」と主題歌「愛しのライリー」のこだわりを語る。

 同曲を聴いたドクター監督も「素晴らしい」と目を輝かせ、「映画がやろうとしていることを楽曲でも表現してくれた。イカリ、ビビリという感情はネガティブに思われるかもしれないけれど、存在する理由がある。ネガティブな感情たちも助けてくれている、ということも表してくれる楽曲だった」と話す。

■活動の根底にあるのは“楽しませたい”というスピリット

 作品と楽曲に深い理解をし合う二人は、インタビュー中にもお互いのことや仕事について話が進み、放っていたらずっと二人でおしゃべりを続けてしまいそうなほど。目に見えるように仲を深める二人は、仕事を続けていく上で大切にしていることにも共通点があった。

 ドクター監督は、世界初の長編フルCGアニ『トイ・ストーリー』(1995年)以来、世界中を魅了し続けてきたピクサー・アニメーション・スタジオの根幹について熱弁。「『トイ・ストーリー』のときは120人くらいだった。(『トイ・ストーリー』監督の)ジョン・ラセター含めて誰も経験値があまりなかったけれど、ガレージでみんなが楽しいから作品を作っている感じ。観てもらう人を楽しませたいしね。現在は1200人くらいいて、何本も作品製作が同時進行しているけれど、昔と同じような楽しみを持って作っています。ただ、ガレージがちょっと大きくなったかな」と笑顔で振り返った。

 深くうなずいた中村は「僕は自分のことを第一線で活躍しているとは思わないけれど、大事にしていることは昔から変わりません。お酒と女の人と車、あとは人にウケたい、目立ちたいという気持ち(笑)」と冗談めかしてドクター監督を笑わせると、「楽しいことやお客さんや人を喜ばせるのが好きなので、昔からただそれだけです」と力を込める。

 ともに作品作りの根底にあるのは“楽しむ”“楽しませる”ということ。写真撮影でもおどけたポーズを作るサービス精神旺盛な二人は、最後まで時間を惜しむように交流を深めていた。



関連写真

  • ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』について語り合った(左から)ピート・ドクター監督、DREAMS COME TRUEの中村正人 (C)ORICON NewS inc.
  • すっかり意気投合した二人
  • ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』について語り合った(左から)ピート・ドクター監督、DREAMS COME TRUEの中村正人 (C)ORICON NewS inc.
  • ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』について語り合った(左から)ピート・ドクター監督、DREAMS COME TRUEの中村正人 (C)ORICON NewS inc.

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