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中村獅童、亡き母の愛着作品を歌舞伎化「胸がいっぱい」

 歌舞伎役者の中村獅童(42)が14日、都内で『南座 九月花形歌舞伎「新作歌舞伎 あらしのよるに」』製作発表会に出席した。

「幅広い人に楽しいでもらいたい」と笑顔を見せた中村獅童 (C)ORICON NewS inc.

「幅広い人に楽しいでもらいたい」と笑顔を見せた中村獅童 (C)ORICON NewS inc.

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 きむらゆういち氏の原作絵本『あらしのよるに』は、本来、食うか食われるかの敵対関係にあるヤギとオオカミが、多難を乗り越えて真のきずなを育んでいく物語で、300万部を超えるベストセラーシリーズ。獅童は2002年にNHK教育テレビのアニメ『てれび絵本』で同作の朗読を担当し、05年にアニメ映画化された時には主人公の声優として出演するなど、作品とは縁が深い。

 このたび、同作が歌舞伎化され、映画版と同役を演じる獅童は「不良少年だった僕が、子どもたちに読み聞かせをすることを母が喜んでいた」と、2013年に亡くなった母・小川陽子さん(享年73)への思いを今作に込める。公演が陽子さんの育った京都で行われることから「胸がいっぱいです」と語った。

 歌舞伎化に至った理由を「“友情”という普遍的なテーマが大人になっても響く。童話の世界観を歌舞伎で表現することで、大人になってもホロッとさせることができるのでは」と説明し「幅広い人に楽しいでもらいたい」と笑顔を見せた。

 獅童演じるかぶの友だちのヤギ・めいを演じるは尾上松也(30)は「芝居に対して命をかけている獅童さんに必死についていかなきゃと思う」とやる気十分。ヤギの国の姫でめいの幼なじみ・みい姫を演じる中村梅枝(27)は「品があっておしとやかで、心の中は情熱的な歌舞伎ならではのお姫様ができたら」と決意を語っていた。

 会見にはそのほか、オオカミたちのボス・ぎろを演じる市川月乃助(46)、めいの幼なじみ・たぷを演じる中村萬太郎(26)、脚本を務める今井豊茂氏、松竹株式会社副社長・安孫子正氏が出席した。公演は9月3日から26日まで京都四條南座で行われる。

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  • 「幅広い人に楽しいでもらいたい」と笑顔を見せた中村獅童 (C)ORICON NewS inc.
  • 「獅童さんに必死についく」とやる気をみせた尾上松也 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)中村萬太郎、市川月乃助、中村獅童、尾上松也、中村梅枝 (C)ORICON NewS inc.
  • 『南座 九月花形歌舞伎「新作歌舞伎 あらしのよるに」』製作発表会に出席した中村梅枝 (C)ORICON NewS inc.
  • 『南座 九月花形歌舞伎「新作歌舞伎 あらしのよるに」』製作発表会に出席した市川月乃助 (C)ORICON NewS inc.
  • 『南座 九月花形歌舞伎「新作歌舞伎 あらしのよるに」』製作発表会に出席した中村萬太郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 『南座 九月花形歌舞伎「新作歌舞伎 あらしのよるに」』製作発表会の模様 (C)ORICON NewS inc.

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