東京五輪に向けて高まる警察官への期待

 2020年の東京五輪を控え日本の警備への期待も高まる中、警察庁や各都道府県警察は充実コンテンツの採用ページを用意したり、SNSや動画、メールマガジン等を作成するなど、さまざまなアピールを行っている。『太陽にほえろ』『西部警察』、『踊る大捜査線』、『相棒』…いつの時代も高い人気を誇る警察・刑事ドラマ。現実でも最近では「DJポリス」がWebで話題になっているが、“就職先”として考えている人はどれだけいるのだろうか?

 警視庁の2012年度採用試験受験者数は2万491人(全種・男女合計)だったが、2014年度は1万6030人に留まった。要因のひとつに、景気回復に伴い一般企業の求人が増加している点が挙げられる。治安維持のための人材確保は重要で、各警察は、以前は厳格に定められていた身長・体重の基準の引き下げや廃止、年齢制限の引き上げなどを行うなどして対応している。

 そんな逆風の一方で、「警察官になりたい」という志のもと、大学で学んでいる若者も多い。警察官合格率日本一の日本文化大学で学ぶ法学部1年・長谷部雄大さんは、警察官である父親の背中を見て育った。警察官の仕事について「国民の生活になくてはならない存在」と語り、「地域の人たちに困ったときに頼られる存在になりたい」という目標に向かって大学で学びを続けている。同大学の法学部1年十万隆誠さんも「自分が胸をはって取り組める。人から感謝される仕事」と話し、同じ夢を持った仲間たちと共に切磋琢磨している。

 圧倒的に男子学生が多い同大学だが、女子学生ももちろんいる。法学部1年・小宮美樹さんは、『ストロベリーナイト』で竹内結子が演じた姫川玲子のように、男社会の中でも負けずに活躍できる女性警察官になることが目標。「周囲の人に安心感を与えられる警察官になりたい」と目を輝かせる。真の志を持つ若者たちに夢を与え、多くの人に安全な暮らしを与えるには、受け入れ側である警察の採用基準緩和や、同大学のような人材を育てる側の取り組みが重要といえそうだ。

 クラレが今年4月に発表した『小学1年生の「将来就きたい職業」、親の「就かせたい職業」』によると、小1男児が答えた「なりたい職業」の2位に警察官がランクインしており、6年連続で増加傾向にある。15年後、この調査で「警察官」と答えた男児たちの中から、どれだけの人が採用試験に挑むのだろうか?



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