• ホーム
  • 音楽
  • ドリカムファン調査 世代を越えて生まれる共感

ドリカムファン調査 世代を越えて生まれる共感

 CDデビューから27年目に入ったDREAMS COME TRUEが、3枚組のオールタイム・ベストを発売した。レーベルの垣根を越え、ファンからの支持の高い楽曲ばかり50曲を厳選したものだが、そのファンたちはドリカムの作品にどのような共感を抱いているのだろうか。

■浮かび上がる10〜20代の「ドリカム・ネイティブ世代」

 89年、アルバム『DREAMS COME TRUE』、シングル「あなたに会いたくて」を同時発売してデビューして以来、多くの名曲を生み出してきたDREAMS COME TRUE。名曲を名曲たらしめているファンからの支持は、どんなところをポイントにして生まれているのだろうか。それを探るべく、アンケートを実施した。

 予備調査でDREAMS COME TRUEを「とても好き」「好き」と回答した10代から50代の男女1400人を抽出した上で、『DREAMS COME TRUE THE BEST ! 私のドリカム』収録曲のなかから「共感する」楽曲と、その理由(共感するポイント)を聞いた。

 まず注目されるのは、好きと回答したモニターの約半数(46.9%)が男性だった点だ。「共感する」楽曲上位作における男女比にさほどブレがない点からも、吉田美和による女性目線の歌詞が綴られる作品が多いにも関わらず、性別を問わず共感を得る普遍性を持っていることがわかる。

 そして、10代、20代という若い層が全体の23.1%と一定の層を形成している点も特筆されるだろう。調査では「好きになった時期」とそのきっかけについても聞いており、30代以上の大半が90年代までにファンになっているのに対し、やはり20代以下は00年代以降が多いという構図となっているが、注目すべきは、この世代でも90年代までにファンになったとするモニターが一定数存在した点だ。

「母が聴いていたから」(女性/10代/兵庫)、「物心がつく前から日常にずっとドリカムがいたから」(女性/20代/山口)という、「ドリカム・ネイティブ世代」も、層として確実に存在している。

 そんなファンたちによる「共感する」楽曲1位は「うれしい!たのしい!大好き!」で、2位は「未来予想図II」。この2曲は、全世代から高い水準で支持されており、共感ワードを見ると、「うれしい!〜」の場合は、「ポジティブ」「明るさ」「元気」といった言葉が並び、恋に気付いた喜びをストレートに表現した詞とメロディー、サウンドが世代を問わずに訴求していることがわかる。また、誰もが容易に脳内で「映像化」し得る詞を持つ「未来予想図II」の場合、若い世代には「未来」の「憧れ」として、歳を重ねた層にとっては自らの「思い出」や現在の幸福と重ね合わせる象徴として受け止められているようだ。

 この「共感する」楽曲を世代別で見てみると、「何度でも」、「大阪LOVER」は30代以上に比べ、10代、20代でより高い順位となった。比較的新しい作品であることももちろん影響しているだろうが、特に「何度でも」の場合は、人生の、あるいは社会人としてのビギナーである若い世代の心に、より強く響く作品であるようだ。

 もう1つの設問「その作品から教わったこと」への回答の代表的なものは、「前向きに生きること」「あきらめないこと」「愛することの大切さ」等々で、これらも世代に関わりなくコメントされていた。日常に常に寄り添い、自分を取り巻く環境の尊さを再確認させてくれ、ここぞという時には背中を押してくれる。DREAMS COME TRUEの作品は、ファンにとってそんな存在なのだ。

【調査概要】
・調査時期:6月4日〜11日
・調査対象者:10代〜50代の男女1400人 ※ 予備調査でDREAMS COME TRUEを「とても好き」「好き」と回答したモニターを抽出
・調査地域:全国
・調査方法:インターネット調査
・調査機関:オリコン・モニターリサーチ

(ORIGINAL CONFIDENCE 15年7月13日号掲載)



関連写真

  • DREAMS COME TRUEは7月7日、3枚組のオールタイム・ベスト『DREAMS COME TRUE THE BEST!私のドリカム』(税込3672円)を発売した
  • ベストアルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST ! 私のドリカム』の収録曲で「共感する」楽曲

オリコントピックス