映画『ハリー・ポッター』シリーズの吹き替え(ハリー役)や、アニメ『黒子のバスケ』の黒子テツヤ役の声優として知られる小野賢章(26)。8日に発売されたライブ&ドキュメンタリーDVD『Kensho Ono First Live & Documentary Film “Touch my Style”』のドキュメンタリー部分で、不安や葛藤、焦りなどのネガティブな感情を率直に、赤裸々に吐露し、ファンの間で話題となっている。
インタビューで思わず言ってしまったことでも、編集の段階でカットすることもできたはず。それを敢えてせずに、“作品”として形に残そうとしたのはなぜか。その思いを語ってもらった。
■責任は全部自分にある、そう思えたら楽になった
「今年の1月に写真集を出したんですが、そこに掲載したインタビュー記事でけっこう身の上話をしていまして(笑)。これまでにどこかで話したことがあることの焼き直しではつまらない。常に新しいものを提供したいですし、自分のことをもっとファンの皆さんに知ってもらいたい。そのためには自分をさらけ出していかないとダメかなと思いました。
人前に出る仕事をしている身としては、いろんな人に見てもらってなんぼだと思いますし、自分の言動が注目されていること、その一つひとつが影響力を持っていることも自覚しています。作品の中でいい仕事をするのはもちろんですが、小野賢章個人としてもいい影響を与えられる存在になりたい。自分が頑張っている姿を包み隠さず見せることで、私も頑張ってみようと思ってもらえたらうれしいです」。
ハリー役の吹き替えをきっかけに声優として活動を始め、アニメの話題作に次々と出演してブレーク。いまや、Twitterのフォロワー数38万人超えの人気者となった小野。芸歴は長く、幼少期から児童劇団に所属し、俳優として、映画、舞台、ドラマに幅広く出演してきたが、それなりに“下積み”も経験してきた。
「周りの人と自分を比べて嫉妬したりうらやんだりしたこともあったけど、22、23歳くらいになって、『ま、いっか』と吹っ切れるようになったんですよね。責任は全部自分にある。そう思えるようになったら、だいぶ楽になりました」。
だからこそ「いろいろな作品に参加させてもらえるのはありがたい」という感謝の気持ちと、「常に就活をしているようなもの」という言葉に実感がこもる。「現場に行けば、化け物みたいにすごい人たちがたくさんいらして、打ちのめされることもありますが、そういう中でもまれて、自分も成長していけるんだと、すごく感じています」と、いまの人気に甘んじることなく前を向く。
■歌手として自分を発信し、よりクリエーティブに
昨年2月に歌手デビューも果たし、同年8月2日に東京・渋谷のライブハウス「TSUTAYA O-EAST」で初のワンマンライブを開催。まさにそのライブの模様がDVDに収録されている。
「高校に入学するまで、ロックに興味なかった」という小野と音楽の出会いは、高校の軽音楽部。「クラスで仲良くなった友だちが軽音楽部に入るというので、僕も一緒に入部しました。仕事と両立できるし、女の子にもモテそうだったし(笑)。バンドではギター&ボーカルを担当していました。GOING STEADY、その後の銀杏ボーイズに影響を受けて、彼らの甘酸っぱい青春を叫ぶような歌を夢中になってコピーしていました」。
そんな音楽的ルーツを感じさせる、さわやかで瑞々しい印象のロックナンバーをたたみ掛けたワンマンライブは、「『ヤバい』と『最高』としか言ってない…」とMCでのボキャブラリー不足を反省しながらも「大満足の出来」と納得の表情。
昨年末に受けた声帯ポリープの除去手術も快復し、今年4月に2ndシングル「ZERO」をリリース。今夏はいくつかの音楽フェスに参加し、“アーティスト・小野賢章”をアピールする。俳優や声優の仕事には、作品や役との出合い待ちの側面があるが、歌手活動は「自分発信。よりクリエーティブな方向に進んでいきたい」と、今後は作詞作曲にも意欲をみせていた。
インタビューで思わず言ってしまったことでも、編集の段階でカットすることもできたはず。それを敢えてせずに、“作品”として形に残そうとしたのはなぜか。その思いを語ってもらった。
■責任は全部自分にある、そう思えたら楽になった
「今年の1月に写真集を出したんですが、そこに掲載したインタビュー記事でけっこう身の上話をしていまして(笑)。これまでにどこかで話したことがあることの焼き直しではつまらない。常に新しいものを提供したいですし、自分のことをもっとファンの皆さんに知ってもらいたい。そのためには自分をさらけ出していかないとダメかなと思いました。
人前に出る仕事をしている身としては、いろんな人に見てもらってなんぼだと思いますし、自分の言動が注目されていること、その一つひとつが影響力を持っていることも自覚しています。作品の中でいい仕事をするのはもちろんですが、小野賢章個人としてもいい影響を与えられる存在になりたい。自分が頑張っている姿を包み隠さず見せることで、私も頑張ってみようと思ってもらえたらうれしいです」。
ハリー役の吹き替えをきっかけに声優として活動を始め、アニメの話題作に次々と出演してブレーク。いまや、Twitterのフォロワー数38万人超えの人気者となった小野。芸歴は長く、幼少期から児童劇団に所属し、俳優として、映画、舞台、ドラマに幅広く出演してきたが、それなりに“下積み”も経験してきた。
「周りの人と自分を比べて嫉妬したりうらやんだりしたこともあったけど、22、23歳くらいになって、『ま、いっか』と吹っ切れるようになったんですよね。責任は全部自分にある。そう思えるようになったら、だいぶ楽になりました」。
だからこそ「いろいろな作品に参加させてもらえるのはありがたい」という感謝の気持ちと、「常に就活をしているようなもの」という言葉に実感がこもる。「現場に行けば、化け物みたいにすごい人たちがたくさんいらして、打ちのめされることもありますが、そういう中でもまれて、自分も成長していけるんだと、すごく感じています」と、いまの人気に甘んじることなく前を向く。
■歌手として自分を発信し、よりクリエーティブに
昨年2月に歌手デビューも果たし、同年8月2日に東京・渋谷のライブハウス「TSUTAYA O-EAST」で初のワンマンライブを開催。まさにそのライブの模様がDVDに収録されている。
「高校に入学するまで、ロックに興味なかった」という小野と音楽の出会いは、高校の軽音楽部。「クラスで仲良くなった友だちが軽音楽部に入るというので、僕も一緒に入部しました。仕事と両立できるし、女の子にもモテそうだったし(笑)。バンドではギター&ボーカルを担当していました。GOING STEADY、その後の銀杏ボーイズに影響を受けて、彼らの甘酸っぱい青春を叫ぶような歌を夢中になってコピーしていました」。
そんな音楽的ルーツを感じさせる、さわやかで瑞々しい印象のロックナンバーをたたみ掛けたワンマンライブは、「『ヤバい』と『最高』としか言ってない…」とMCでのボキャブラリー不足を反省しながらも「大満足の出来」と納得の表情。
昨年末に受けた声帯ポリープの除去手術も快復し、今年4月に2ndシングル「ZERO」をリリース。今夏はいくつかの音楽フェスに参加し、“アーティスト・小野賢章”をアピールする。俳優や声優の仕事には、作品や役との出合い待ちの側面があるが、歌手活動は「自分発信。よりクリエーティブな方向に進んでいきたい」と、今後は作詞作曲にも意欲をみせていた。
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2015/07/09