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ケイン・コスギ「20代より40代の今の方が動ける!」 度を超えた負けず嫌いは健在

 10年前にハリウッド進出を果たし、ワールドワイドなアクション俳優として活躍するケイン・コスギ。20代の頃に『筋肉番付』(TBS系)等で、一流アスリートをも凌ぐ“フィジカルお化け”ぶりを見せつけてきたが、40歳となった現在も新作映画でワイヤーなしの体ひとつでのアクションを披露。「40代の今の方が動ける」と豪語する彼に、アクション俳優としての気概を聞いた。

40歳になっても衰えぬ肉体美を誇るケイン・コスギ

40歳になっても衰えぬ肉体美を誇るケイン・コスギ

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■体操選手の動きなど、他の競技をみて「あ、この動き使える!」って(笑)

――最新ハリウッド映画『ニンジャ・アベンジャーズ』には、アクションと言ってもさまざまな要素が組み込まれていますよね。空手はもちろん、棒術や剣術、柔術などなど。共演のスコット・アドキンスさんや監督も同世代ということでやっぱり見てきたもの、惹かれたものって一緒だったんでしょうね。
【ケイン】そうですね。スコットさんは僕の1つ年下なんですけど、撮影の合間にブルース・リーの話やヴァンダムの話をずっとしていました。「この作品のこのアクションよかったよね〜」とかお互いに言い合って(笑)。スコットさんはヴァンダムの大ファンで、ヴァンダムの作品を観てアクションスターを志したそうです。

――ちなみにケインさんが一番影響を受けたアクション俳優は?
【ケイン】うーん(しばし熟考)。やっぱりブルース・リーですかねぇ。子どもの頃にアメリカに住んでいたときはアクションスターといえばブルース・リーかチャック・ノリスでしたから。

――チャック・ノリス! 『地獄のヒーロー』だ。
【ケイン】子どもの頃のアイドルでした(しみじみ)。その後、ジャッキーさんやジェット・リーさんがハリウッドに進出して大成功を収めて……やっぱりお二人からも、もの凄い刺激を受けました。

――共演者やスタッフ含め、通ってきた道は皆一緒だったと(笑)。
【ケイン】そうですね(笑)。皆さんそれぞれが好きなアクションスターたちの動きをマネて、そこから自分のスタイルを磨いていったという感じです。

――ただ、自分のスタイルを磨くって凄く大変だろうなって思うんですけど。
【ケイン】そうですね。やっぱり、重要なのは自分が一番得意な部分を磨くことなのかなと思います。僕でいうとやっぱり蹴り技に関しては昔から好きだったので、蹴り技を磨こうと。僕は1歳半から空手をやって、13歳からテコンドーも習い始めたので、やはり蹴り技のバリエーションには自信があったんです。

――今作でも披露してますけど、空中で2段3段と蹴りを入れてるじゃないですか? どういう構造なのかさっぱり分からないんですよ。凄すぎて(笑)。
【ケイン】アハハハハ! 蹴り技もどんどん進化していますから。だから、僕も武道だけを参考にするのではなくて、例えば体操選手の動きなど、他の競技をみて「あ、この動き使える!」ってなりますね(笑)。

――「この、空中3回転半ひねり使える!」と。
【ケイン】そうです、そうです(笑)。やっぱり、どんどん若い方も出てくるので、技の研究は怠れないですね。
20代の自分に負けたくない!! 40代の今の方が動けますから

■20代の自分に負けたくない!!

――私なんかの印象ですと、ケインさんといえば“フィジカルお化け”という印象が強いんですね。やっぱり『筋肉番付』を観ていたので。また、プロアスリートに勝ってしまうあの負けん気の強さが(笑)。
【ケイン】負けず嫌いな性格は昔からですね(笑)。自分が出来ないとなると、絶対に出来るまでやらないと気が済まないんです。

――その道のプロと同等、もしくはそれを上回ろうという気持ちというのが凄いなって。普通なら、相手の専門分野だから負けてもしょうがないって気になりそうなんですけど。
【ケイン】「もしかしたら…」っていう気持ちがあるんですよ。例えばスピードで勝てなくても、タイミングなら勝てるかも? とかね。チャンスがあるのなら諦めきれないんです。何が起こるかわかりませんから。とりあえず……負けるのが大嫌い(笑)。

――アハハハハ! 度を超えた負けず嫌い(笑)。でも、それが最も重要なことなんでしょうね。肉体の鍛錬と同等、もしくはそれ以上に精神の鍛錬が必要というか。常に折れない心でいられるかが大事なんでしょうね。
【ケイン】そうですね。やっぱりトレーニングをしているときも、常にポジティブな気持ちでいないと肉体も変わっていかないですから。

――ケインさんも40代に突入したワケですが、一般的に考えて10代20代が肉体的な全盛を迎えて、30代から徐々に枯れていくというのが定説じゃないですか? でも、それとは逆行するように体脂肪率4%まで落としてキレキレのアクションを披露する。ちょっと同じ人間とは思えないんですね。
【ケイン】アハハハハ! いえいえ、そんなことないですよ(笑)。

――20代の頃の鍛え方と、今の鍛え方はやっぱり異なるものですか?
【ケイン】全然違いますね。20代のころは、それこそウォーミングアップ無しでハイスパートで筋肉を大きくしようという感じでした。でも今は、練習前に入念にウォーミングアップをして、インナーマッスルを活性化させてからトレーニングに入る。トレーニングが終わったらしっかりとクールダウンも行う。ですから、20代の頃よりも時間をかけてトレーニングを行っています。

――それって、怪我をし難い体にするということと、汎用性の高い筋肉にするということなんですか?
【ケイン】その通りです。ボディビルのように“見せる筋肉”だけではなく、“動ける筋肉”が重要なんです。ですから、20代よりも今の方が動けます(キッパリ)。

――40代の今が全盛期! やっぱり化け物ですねぇ。
【ケイン】ただ、怪我をすると20代の頃よりも回復力が落ちているので、そこは気を使いますね(笑)。40代に突入しても、20代の自分に負けたくないですから、ベンチプレスをやるにしても20代の頃にあげることが出来たマックスよりも落とさないようにしたり(笑)。

――20代の自分にも負けたくないですか(笑)。
【ケイン】負けたくないですねぇ(しみじみ)。やっぱりそれが楽しいですし、自分のモチベーションにもなるんです。経験を積んでいる分、例えばタイミングなどは絶対に今の方が研ぎ澄まされているんです。仮に体力的な面で落ちていたとしても、経験値を駆使すれば20代の自分よりも高いアベレージを記録できるんじゃないかなって。これって、トレーニング的な面以外にも同じことが言えるのかなって。俳優としての自分、人間としての自分。すべてにおいて20代の自分よりも成長していたいんです。

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