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アップル参入で更なる活性化? 多様化する定額制音楽サービス

 米アップルの定額制音楽配信サービス『Apple Music』が、日本時間7月1日午前0時よりスタートする(日本でのサービスは未発表)。5月に入ってからLINEの『LINE MUSIC』、エイベックスとサイバーエージェントによる『AWA(アワ)』がスタート、さらに電通デジタルが『Spotify』への投資を発表するなど、ついに日本にも定額制の音楽配信サービスの波が押し寄せようとしている。これまで1曲、1作品単位で購入していた音楽を、大量のライブラリのなかから自由に選んで聴けるサービスが台頭することで、ユーザーのリスニングスタイルが変わろうとしている。

 定額制の音楽配信サービスは、おおまかには「ラジオ型」と「オンデマンド型」に分けられる。「ラジオ型」はあらかじめ提供側が用意しているチャンネルの中から好みに合ったものを選択して聴くもので、過去の傾向からユーザーの趣味・嗜好にあったものをレコメンドしてくれるサービスなどもある。一方で、「オンデマンド型」は基本的に自分で好きな曲を設定しプレイリストを作って聴くスタイル。「ラジオ型」は新しい音楽の出会いの場になったり、「オンデマンド型」は好きな世界にとことん浸れたりと、それぞれに利点がある。

 例えば『LINE MUSIC』は「オンデマンド型」で、個人で利用するだけでなく『LINE』を通じて友人と好きな音楽を共有することも可能だ。また、『AWA』も「オンデマンド型」で、著名人や他ユーザーが作ったプレイリストを楽しむことも可能だ。

 一方、2012年と早い時期から提供され、固定ユーザーを獲得している『うたパス』『dヒッツ』といったサービスは、いわゆる「ラジオ型」。「ラジオ型」はジャンルやテーマに沿った“チャンネル”が設定されており、プレイリスト作成の手間が省けるのが利点となっている。auが提供している『うたパス』では、「Now On Air」という機能でユーザー同士が楽曲に対する想いなどをチャットで共有できるほか、お気に入りのアーティストを選択して、似たような雰囲気の楽曲をシャッフルして聴くことができる「アーティストMix」などを搭載。NTTドコモによる『dヒッツ』は通常のコースのほか、昨年4月に「オンデマンド型」を組み合わせたコースも追加。通信キャリアによるサービスは比較的安価でCD発売と同時に各アーティストの新曲が楽しめることも魅力のようだ。

 音楽を聴くハード・ソフトの進化は、音楽リスニングスタイルを多様化させた。昨今では音楽にじっくりと向き合うというよりは、その日の気分やシーンに合わせて自分で音楽をレコメンドして聴くという人が多いのではないだろうか。定額制音楽サービスにより、初めて聴く曲との出会いはもちろん、知っている曲も家族や友人同士で楽しむことでまた新たな魅力を再発見できるかもしれない。今年の夏はぜひ、ドライブのおともなどでこうしたサービスを利用してみてはいかがだろうか。



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  • 音楽配信の代表的サービス (C)oricon ME inc.
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