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押井守監督、『攻殻機動隊』“続編”に意欲「一周して戻るのも、悪くない」

 士郎正宗氏が漫画『攻殻機動隊』を発表してから25周年を記念して19日、都内の劇場でアニメーション作品を手がけた押井守氏(63)、神山健治氏(49)、黄瀬和哉氏(50)の歴代監督が初めて公の場で顔をそろえるイベントが開催された。第1作の映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)、続編『イノセンス』(2004年)を監督した押井氏は、「25年続いた作品ですので、もしかしてまだあるのかな。一周してまた最初に戻るのかな。それも悪くない」と、“続編”に意欲を示していた。

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 『攻殻機動隊』は、1989年に『ヤングマガジン海賊版』5月号(講談社)に初掲載。まだインターネットが普及していなかった当時に、ネットワークへの常時接続が日常となった社会で冷戦後のテロの脅威にさらされた世界を描き、その先見性で世界中のクリエーターに影響を与えた。

 押井監督もその一人で「漫画を読みながら、いつかこの作品をアニメにするんだろうな」と予感していたと明かし、「インターネットってなんだ? 電脳って? 義体って?と、作中の言葉の意味や設定すらよくわからずに、妄想だけで『GHOST IN THE SHELL』を作った」と振り返った。

 『イノセンス』の後、神山監督の下で2002年からテレビシリーズ『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』が放送され、04年には続編の『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』、06年には映画『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State society』が公開。

 13年より黄瀬総監督の下、冲方丁氏(38)の脚本による前日譚『攻殻機動隊ARISE』全4作が製作され、主人公・草薙素子の過去と“攻殻機動隊”の誕生を描いた完全新作の映画『攻殻機動隊 新劇場版』があす20日より全国公開される。

 『攻殻』シリーズのアニメーション制作を一貫して手がけてきたProduction I.Gの石川光久社長(56)も、「企画から5年かけて(新劇場版の公開に)たどり着いたんですが、ゴールしたというよりも、新しい種が生まれたという感覚。この種を皆さんであたたかく見守って、育てていただきたいと思います」と、シリーズの継続に前向きな発言を繰り返していた。

 『攻殻』の世界観に現実が近づいてきたという話題では、押井監督が「この25年間、何やっていたんだろう。髪の毛はなくなったが、中身は変わっていない気がする。ただ、スマホがこんなに普及するとは。僕も3年前からスマホを持つようになりました」と笑わせると、神山監督も「『S.A.C』では、携帯電話が頭の中に埋まっているイメージで作っていました」と巧みに言い表していた。

 また、『新劇場版』については「想像したよりも全然面白かった」と押井節で高評価。「『ARISE』シリーズは素子の前髪を切ったのがよかった」と指摘すると、『GHOST IN THE SHELL』にアニメーターとして参加していた黄瀬監督は「初めて人前で褒められた。めったに褒めない人だから」と顔をほころばせていた。



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  • 映画『攻殻機動隊 新劇場版』公開前夜オールナイトイベントに出席した(左から)草薙素子、神山健治監督、押井守監督、黄瀬和哉監督、冲方丁氏、石川光久社長、バトー(C)ORICON NewS inc.
  • 映画『攻殻機動隊 新劇場版』公開前夜オールナイトイベントに出席した(左から)黄瀬和哉監督、冲方丁氏、石川光久社長(C)ORICON NewS inc.
  • 映画『攻殻機動隊 新劇場版』公開前夜オールナイトイベントに出席した(左から)神山健治監督、押井守監督(C)ORICON NewS inc.
  • 映画『攻殻機動隊 新劇場版』公開前夜オールナイトイベントに出席した(左から)神山健治監督、押井守監督、黄瀬和哉監督、冲方丁氏(C)ORICON NewS inc.
  • 映画『攻殻機動隊 新劇場版』公開前夜オールナイトイベントに出席した(左から)神山健治監督、押井守監督、黄瀬和哉監督、冲方丁氏(C)ORICON NewS inc.

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