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Gacharic Spin、MVで天龍源一郎とガチンコ対決するも「男の優しさがにじみ出てる」

 キュートな見た目からは想像できない演奏テクニックと、ド派手なパフォーマンスで、ライブシーンを賑わせている“全力エンタテインメント凄腕ガールズバンド”、Gacharic Spinが、TVアニメ『ドラゴンボール改』のエンディングテーマ「Don't Let Me Down」を6月3日に発売。この夏はサンフランシスコで開催される『J-POP SUMMIT』への出演も控えるなど、国内外から注目を集める彼女たち。ソロもバンドもアイドルも、国境を越えてガールズパワーが炸裂している理由を推論してもらった。

ORICON STYLEのインタビューに応じたGacharic Spin(写真・草刈雅之)

ORICON STYLEのインタビューに応じたGacharic Spin(写真・草刈雅之)

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■MVには天龍が出演…「お前ら、覚悟できてんのか?」

──『ドラゴンボール改』のエンディングテーマとしてもオンエア中の「Don't Let Me Down」、MVでは引退表明をしたばかりのあの天龍源一郎さんとガッツリ絡んでいるのも胸熱ですね。
【FチョッパーKOGA(Ba)】 ガチャピンはいろんな意味でバンドの枠からはみ出していこうというスタンスなので、ご一緒できることはすごく嬉しいですね。リングの上での撮影はぼよんぼよんしちゃって大変でしたけど(笑)。
【はな(Vo/Dr)】 でも撮影当日は正直、ビビってましたね……。今回、メンバー全員と絡ませていただいたんですけど、最初、ご挨拶に行こうとしたらスタッフさんに止められたんですよ(笑)。
【KOGA】 「天龍さん、本番まで対戦相手に会わないから」って言われたんだよね。
【オレオレオナ(Vo/Key)】 「“対戦”って、今日はMVの撮影じゃないんですか?」って。
【はな(Vo/Dr)】 しょっぱなから威嚇されたよね。ロープをパーン! パーン! ってやりながら「お前ら、覚悟できてんのか?」って言われて……。
【KOGA】 でも、意外と言ったら失礼ですけど、すごく真面目で素敵な方だったよね!
【オレオ】 うん。シャイで口数は少ないけど、そこに男の優しさが滲み出てました。
【TOMO-ZO】 最初は「怖いのかな?」って思ってましたけど、撮影が始まったらすごく真剣に演技に向き合って下さって嬉しかったです。
【KOGA】 私とはながリングの上を往復して走るシーンも、天龍さんは見てるだけで良かったんですけど、「こういう動きはどうですか?」って提案してくれたり、私たちの背中を押してくれたり。お茶目な一面も垣間見えて、とても温かい雰囲気の撮影になりました。。

──疾走感あふれる曲調もリング上でのプレイにぴったりですが、今回は日高央さん(THE STARBEMS/ex. BEAT CRUSADERS)の書き下ろし曲だそうですね。
【KOGA】 日高さんのカラーが加わって、今までのガチャピンにないタイプの曲ができたので、すごく良かったですね。制作中に日高さんといろいろ話す機会があったんですけど、その時に「お前らいろいろやりすぎ! それもいいんだけどね」って言われたんですよ。でも、逆にシンプルでストレートにロックする曲があってもいいんじゃないかということで、今回の曲調になったと思います。
【オレオ】 これまで意外にギターとキーボードがハモる曲ってなかったんです。基本的にソロパートはお互い弾き倒して、相手にパスするという感じだったので。でも日高さんとしては「せっかくメロディ楽器が2人いるんだから、掛け合いがあってもいいんじゃない?」って。楽器のハモりが入っているのもガチャピンとしては新しいですね。

──ガチャガチャダンサーズのお二人、振り付けのポイントはありますか?
【まい(Performer1号)】 ポイントはイントロの「イー、アール、サン、スー!」で指数字を造るところですね。誰でも真似しやすいので、『ドラゴンボール改』を見ているお子さんにもやってもらえると思います。あとダンスソロのところでは、今までにない優雅な感じのダンスを二人で絡んで踊ってるんですよ。
【ありさ(Performer2号)】 ライブでは、最後のサビでオレオさんが一緒に踊るところも見て欲しいですね。

■アイドルもバンドも変わらない 女子パワーを感じる今

──ガチャピンはすごくパワフルですけど、最近、アイドルもバンドも女の子のパワーがみなぎっているのを感じます。
【KOGA】 昔より楽器を持つ女の子が増えたのも嬉しいです。以前はリズム隊はほとんどいなかったですし。女の子のほうが根性あったりしますから。当初は「女の子だから」ってナメられてたところもあったんですよ。対バンのファンの方が、「次はギャルバンだから見なくていいや」って言っているのも聞いたことがありますし。たぶんバンドでもアイドルでも、そういう悔しい思いをしている女の子っていっぱいいると思うんです。それが「絶対に負けない!」という向上心にも繋がっているのかなと。
【まい】 ダンスに関しても、周りの女の子を見ていると、男性より体力がない分、普段から筋トレとかすごく意識してやってる子が多いですね。
【KOGA】 見る人に楽しんでもらいたいから、そうやってステージ以外のところでも頑張るし、ステージでは自分たちも楽しみたいし、対バンをすれば刺激をくれる仲間もいっぱいいる。そんなガールズシーン、これからもっともっと盛り上がっていくんじゃないかなって思います。ガチャピンとしては、その筆頭を走っていけたらうれしいですね。

──先日の「NAONのYAON」ではアイドルグループ・仮面女子ともコラボされたとか。
【はな】 ステージに立ったらバンドもアイドルも関係なく、戦う相手ですから。アイドルというと「作られたもの」というイメージがあるかもしれないけど、今のアイドルの子たちは自分たちから発信する意識が強い子がすごく増えてるんですよ。私たちと同じように、自分たちの想いを届けるにはどうしたらいいか、どうステージを作っていったらいいのか、ということをすごくよく考えてる。
【KOGA】 私はけっこう対バンのリーダーの子と話す機会が多いんですけど、ステージでの見せ方とか、数年後の目標とか、みんなすごく真剣に考えていて、そこで意見が合ったりすると仲間意識も強くなるんです。
【はな】 かと言って、仲良しこよしになるわけでもないんだよね。ライバルという意識もちゃんとあるから。
【KOGA】 うん。仲の良いグループが大きいハコでやることが決まったら私たちも負けられないって思うけど、ソールドアウトしたら純粋に嬉しい。それを励みに私たちも頑張れるんですよ。

──そのパワーは8月にサンフランシスコで開催される『J-POP SUMMIT』でもさく裂しそうですね。
【はな】 今回は世界の『ドラゴンボール』を背負っていくという責任もあるので、ちゃんとカッコいいとこ見せないとね。
【オレオ】 ガチャピンはメンバーみんな動きが大きいし、衣装とか振り付けとか視覚的にも楽しんでもらえるパフォーマンスをやってるので、言葉は関係ないというか。そこは海外で演る上での武器かなって思ってます。
【KOGA】 いろんな国でやってきて思うのは、やっぱり全力感ってどこの国でも伝わるんだなっていう。欧米の人から見ると、私たちが子どもに見えるらしいんですよ。「小さい子たちが全力でやってる。しかもけっこう楽器うまい」みたいな感じで驚かれることが多くて(笑)。今回も6人全員の全力を、サンフランシスコの人たちに印象付けてこられればいいなと思ってます。

(文/児玉澄子)

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