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GLAY、東京ドームでYOSHIKIと夢共演 デビュー曲コラボに「幸せだなぁ」

 ロックバンド・GLAYが5月31日、10年ぶりとなる“約束の”東京ドーム公演を行い、前日と合わせて2日間で計11万人を熱狂させた。20周年記念イヤーの締めくくりとなる同公演のアンコールでは、デビューのきっかけとなったX JAPANのリーダー・YOSHIKIがピアノを弾きながらステージ下からせり上がりで登場し、Vサインを見せると、ドームは地鳴りのような歓声と拍手に包まれた。YOSHIKIは「20年前、幸運にもGLAYと出会うことができて、デビューのきっかけを作ったのは僕かもしれないけど、GLAYを支え続けたのはファンの皆さんだと思います」と声を震わせながら話し、感極まって男泣きした。

GLAYをデビューに導いたX JAPANのYOSHIKI(中央)が祝福に駆けつけライブ初共演

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 両者はテレビ番組でトーク共演などはあったものの、ライブでは初共演。YOSHIKIが作詞・作曲(TAKUROと共作)・編曲・プロデュースを担当したGLAYのメジャーデビュー曲「RAIN」(1994年5月発売)を、YOSHIKIのピアノの傍らで歌ったTERUは、曲中に思わず「幸せだなあ」としみじみ。演奏し終えると、YOSHIKIと「緊張したぁ」と口をそろえて笑顔をみせた。

 リーダーのTAKURO(G)は、まだ何者でもなかったころのGLAYがライブハウスでYOSHIKIと出会い、スカウトを受けたことを振り返り、「本当にありがとうございます」と頭を下げた。続けて「メンバー4人、こんな幸せな20周年はありません。こんなたくさんの人に祝福されるまで成長させてくれたYOSHIKIさんに何とお礼を言っていいかわからないので、抱きしめさせてください」と、ステージ上で熱い抱擁。TERUが「俺も抱きしめたい。YOSHIKIさん、次、僕いいですか?」と無邪気に立候補し、TERU、JIROHISASHIともハグし合った。

 YOSHIKIは「仲良く20年やってるGLAYは先輩みたい。うちらのバンドも見習わないと。うちのバンドは問題ばかり起こるから」と笑わせ、「X JAPANは東京ドームで18回やっているんだけど、20回目はGLAYに出てもらおう」とオファー。ガッツポーズしたTERUは「“WE ARE X!”やりましょうよ」と提案し、YOSHIKIの呼びかけで「WE ARE X!」の3連発。5万5000人のXジャンプでドームが揺れた。

■GLAYが“約束”の東京ドームに10年ぶりに帰還

 99年(5公演)、02年(4公演)、05年(2公演)に東京ドーム公演を成功させているGLAYが、公約どおり10年ぶりに“帰還”。05年3月の同所でのステージの最後にTERUが「10年後、このステージにジャケットを絶対に取りにくるから」と約束し、マイクスタンドに置いてきた白いジャケットを取りに戻ってきた。

 冒頭、伝説の白いジャケットだけがメインステージ上空から“降臨”し、続けてメンバー4人がホームベース側から登場。それぞれ直径7・3メートルの気球に乗り込むと、スタンド、アリーナの隅々まで手を振り、ファンの熱い思いを受け止めた。メインステージにたどりついたTERUは、割れんばかりの大歓声のなか、自身が着ていた黒いジャケットを脱ぎ、取り戻した白ジャケットを着て「東京ドーム! 10年間待っててくれてありがとう。きょうは最高の夢を見させてやるぞ!」と絶叫した。

 「この10年間、大変なこと、いろんなことがあったと思います。それを目一杯僕らにぶつけてほしいし、僕らも2daysを満杯にできるように頑張ってきました」と感慨深げ。思いの丈を込めて「東京ドーーーム!」と叫んだTERUは、「気持ちいいんだよ! 東京ドームで東京ドームって言うのは」と茶目っ気たっぷりに笑った。

 ステージ裏まで満杯の会場で、代表曲「誘惑」、シングル化されていない人気曲「春を愛する人」をはじめ、溝口肇氏がストリングス隊の指揮を執った「pure soul」、TAKUROとTERUの思い入れの深い曲という「軌跡の果て」、JIROとHISASHIのツインボーカル曲「BLACK MONEY」、メジャーデビュー記念日の5月25日に発売されたばかりの新曲「HEROES」など、約3時間15分にわたって全24曲を熱演した。

 20年間、歩みを止めることなく精力的に活動してきたTERUは「GLAYは解散せずに活動していくので、これからもたくさん夢をかなえていきましょう」と力強く呼びかけ、「10年前の約束は、きょうここでかなえることでき、新たにまた夢ができました。次はX JAPANと東京ドームだ! 忘れんじゃねーぞ! 俺たちも絶対あきらめずにこの夢をかなえたいと思います」と誓った。

■『20th Anniversary Final GLAY in TOKYO DOME 2015 Miracle Music Hunt Forever』
01. 疾走れ!ミライ
02. Young Oh! Oh!
03. everKrack
04. 月に祈る
05. 誘惑
06. 春を愛する人
07. SOUL LOVE
08. Only Yesterday
09. 浮気なKISS ME GIRL
10. pure soul
11. つづれ織り〜so far and yet so close〜
12. 軌跡の果て
13. BLACK MONEY
14. 嫉妬
15. 百花繚乱
16. FAME IS DEAD
17. TILL KINGDOM COME
18. HEROES
【アンコール】
19. RAIN
20. 生きてく強さ
21. 彼女の“Modern…”
22. SHUTTER SPEEDSのテーマ
23. 微熱(A)girlサマー
24. MUSIC LIFE
※23曲目の(A)=○囲みのA

関連写真

  • GLAYをデビューに導いたX JAPANのYOSHIKI(中央)が祝福に駆けつけライブ初共演
  • GLAYのデビュー曲「RAIN」(94年)をプロデュースしたYOSHIKIのピアノ演奏で歌うTERU
  • YOSHIKIと熱い抱擁を交わすGLAYのTERU(右)
  • 10年前にドームに置いてきた白いジャケットを再び羽織るTERU
  • 10年前にドームに置いてきた白いジャケットを再び羽織って熱唱するTERU
  • ステージ下から「Forever Love」を弾きながら登場しVサインを見せるYOSHIKI
  • GLAYのデビュー曲「RAIN」(94年)をYOSHIKIのピアノ演奏で歌うTERU
  • GLAYのデビュー曲「RAIN」(94年)をYOSHIKIのピアノ演奏で歌うTERU
  • GLAYのデビュー曲「RAIN」(94年)をYOSHIKIのピアノ演奏で歌うTERU
  • GLAYのデビュー曲「RAIN」(94年)をYOSHIKIのピアノ演奏で歌うTERU
  • GLAYのデビュー曲「RAIN」(94年)をYOSHIKIのピアノ演奏で歌うTERU
  • X JAPANのリーダーYOSHIKIとGLAYのリーダーTAKUROが熱い抱擁
  • YOSHIKI(中央)の登場に感謝しきりのGLAY
  • ファンの声援に手を上げて応える

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