本格的な梅雨シーズンが到来し、憂鬱な気分になっている人も多いだろう。気圧の関係で身体がだるく、目覚めが悪くなりがちな梅雨に、快調な1日のスタートを切るためにはどうすれば良いだろうか。目覚まし代わりに音楽を流すという人もいるだろうが、快適な目覚めを導く音楽について、金沢工業大学の山田真司教授に話を聞いた。

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◆快適に目覚められる音楽は、高い覚醒度

　アラームの代わりに音楽で起きるという人は、アラームのあの切迫した音の響きが苦手と感じている人が多いはず。山田教授によると、「寝ているときは副交感神経活動が活発で、交感神経活動が低い状態にあります。その状態で、目覚まし時計などで強制的に起きると、交感神経活動が鈍い状態なので、不快な気分になってしまいます」とのこと。いきなり身体のスイッチを入れようとしても、身体には負担が大きいようだ。

　種類によっては、朝の目覚めを快適にも不快にもする音の影響。では、どのような音なら快適な朝のスタートを切れるのだろうか。「すっきりした目覚めに求められるのは、高い覚醒度。覚醒効果が高い音楽、つまり、音の立ち上がりが速く、倍音の多い音色で高い音域でスタッカートを多用したテンポの速い音楽を聴くと、交感神経活動の活性化が期待できます」。朝の音楽選びに重要なのは、なによりもテンポ選び。ただし、「大きすぎる音や、歪んだ音色を使った下手な演奏を聴くと『不快』や『怒り』の感情を導くため、注意が必要です」と、覚醒効果が高いだけでは、かえってストレスに繋がることもあるため、楽曲選びも重要と言える。

　一方、寝る前に気持ちを落ち着かせてくれる最適な音の種類は、「寝る前には、とにかく心を穏やかにするために、沈静した音楽が適しています」。具体的にはどんな音楽かというと、「例えばオカリナのような、サイン波にゆらぎを加えたような倍音が少ない音色を、なめらかに演奏している音楽でしょうか。音数が少ない単純なアレンジで、演奏音域も高くない音楽だと、快適な眠りを導くことができると思います」と刺激の少ない音色でスローテンポ調の音楽が、寝る前に聴く音楽として向いているかもしれない。

◆ストレス発散には、“荒療治”が効果あり？

　快活な目覚めと静かな眠りに多大な影響を与えることが分かった音楽だが、起きているときにリラックスできるのは、「音の立ち上がりが遅く、倍音の少ない音色をなめらかに演奏した、テンポの遅い音楽」を聴くと副交感神経系活動の活性化が期待でき、心を穏やかな状態に導いてくれるという。ただ、「昼間のように交感神経系活動が非常に高い時は、ほんの少し覚醒の音楽でもリラックス効果は得られます」と自分がリラックスするために必要なのが鎮静か覚醒か、状況に応じて心に問いかける姿勢も必要のようだ。

　逆に、気分が優れなかったり、嫌なことがあった時など、ストレスを感じている時は、どのような音楽が適しているのだろうか。山田教授によると、「少し気が滅入ったときに、明るい音楽とゆったりとした音楽、どちらが心を落ち着かせるかはケースバイケースかもしれません。程度の軽い憂鬱な状態や少しの興奮状態だと、明るい音楽を聴いて元気になることもありますが、大失恋したときのようにショックが強く、大きな落ち込みのようなときには、少々明るい音楽を聴いてもリラックス効果は期待できません。むしろ暗めの曲を夜中聴いて大泣きする方が、翌朝をすっきり迎えられるというケースもあります」と傷を癒やすときには荒療治が効く場合もあるようだ。辛いときは、我慢しないで気持ちを開放できるように、心と同じ波長の音楽を選ぶのが良いかもしれない。

　今回お話を聞いた山田教授は、5月11日からスタートした『爽健美茶』の新キャンペーン「爽健美音ボトルキャンペーン」で音楽監修を務めている。同キャンペーンは、“すっきり目覚め”“すこやかリフレッシュ”“こころデトックス”“ぐっすり快眠”と1日の4つのシーンに合わせた限定パッケージを購入すると、それぞれのキレイを音楽心理学で追求した名曲アレンジを聴くことができる、というもの。音楽がどのように心理作用に影響を与えるか、長年に渡り研究を重ねた山田教授が監修し、楽曲の選定からアレンジ、音色の開発にいたるまで音による科学的な側面から追及した。楽曲は第1弾から第4弾で全16曲。本日より第3弾がローンチ。ぜひ、これを機会に、1日を快適に過ごすためのリズムを整えてくれる音楽を、日常に取り入れてみては？


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