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ミスチル初の試み、アルバム発売前にツアー

 6月4日に発売を控えるMr.Childrenのアルバム『REFLECTION』。同作では、発売に先立ち、収録曲を中心に構成したアリーナツアーを実施するなど、同バンドとしても初の試みが多数実施されている。

 Mr.Childrenが約2年7ヶ月ぶりとなるアルバム『REFLECTION』を6月4日に発売する。同作は、収録内容、形態及び、発売までのマーケティングプランで、これまでにない試みを多数実施している。

 通常の流れであれば、「新作アルバム発売後に全国ツアーへ」となるが、今作では、まったく逆の展開が選択されている。まず、同バンドとしても初となるファンクラブ限定のZeppツアーを昨年9月から10月にかけて行い、新作アルバムに収録される予定の新曲、十数曲を初披露。アルバム発売の約8ヶ月前で、まだアルバム発売の告知解禁もされていない時期に、10曲を超える新曲が披露されたことで、ファンの間では、早くもニューアルバムを待望する声が上がるなど、大きな話題となった。

 次に行ったのが、昨今、徐々に増えている劇場展開だ。先のZeppツアーの反響を受けるかたちで、当日披露された未発表曲を中心に“ライブフィルム”として編集し、2月7日〜2月27日に、3週間限定で劇場公開した。同作は、公開16日間で動員20万人を突破。興行収入3.3億円のヒットとなった。

 続いて、3月14日からは、ニューアルバムと同名のアリーナツアーをスタート。これまでアルバム発売後にアリーナやスタジアムツアーを開催することが多かったMr.Childrenにとっても、アルバム発売前に、それも動員25万人規模の全国アリーナツアーを開催するのは初の試み。同ツアーの特設HPでは「まったく聴いたことがない音楽なんだけど、凄く心が動く、感動するLIVEができないか? リリースがあって、ツアーがあってという、いつも通りのやり方ではない新しい伝え方があるんじゃないか?」というコメントも発表した。こうして、昨年9月のファンクラブ限定ツアーから、劇場公開を経て、アリーナツアーへと続け、アルバム収録曲を、発売前にライブを通じて、直接ファンへ届けていった。

 一方で、発売形態にもこだわった。{Naked}と{Drip}の2形態を発売。{Naked}は、CD収録可能時間(約79分)をはるかに超えた、全23曲(約110分)を、MP3(192kbps)およびハイレゾ(24bit 96KHz/ WAV)それぞれの音源でUSBに収録した“USBアルバム”となる。

 欧米でのサブスクリプション型音楽配信の隆盛なども受け、アルバム発売の価値や意味を問い直す動きはMr.Childrenに限らず、多くのアーティストやレーベル・プロダクションでも見られる。そうした中、USBも採用した豪華仕様や、既存の発想を捨て、ファンクラブ限定ツアーから、ライブを中心に綿密に構築された新たなマーケティングプランが、どのようにセールスに結実されるのか、興味は尽きない。

 結果次第では、アルバムのリリースプランの新たなカタチとして定着する可能性もある。ただ、少なくとも、ツアーや劇場などでのファンの盛り上がりを見る限り、08年12月発売の『SUPERMARKET FANTASY』(累積売上127.8万枚)以来となる、オリジナルアルバムによるミリオンセールスは大いに期待できそうだ。

(ORIGINAL CONFIDENCE 15年5月11日号掲載)



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