ロックバンドの氣志團とキュウソネコカミが22日、Zepp Tokyoでタワーレコード主催の対バンライブイベント『FIST BUMP（フィスト・バンプ） vol.1 〜校舎のウラで一触即発!?〜』に出演。楽曲「DQNなりたい、40代で死にたい」で「ヤンキーこわい」と叫び続けてきたキュウソネコカミが、ついにヤンキーと対峙した。

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　先制したのは氣志團。同バンドのバックダンサーとして活躍する微熱DANJIが、1曲目「房総スカイライン・ファントム」、2曲目「One Night Carnival」まで当て振りした後、キュウソネコカミに扮した氣志團が登場。トレードマークのリーゼントを崩し、サングラスを外し、素顔をさらけ出した姿に観客は大盛り上がり。綾小路翔は、「いままでテレビでもサングラスをし続けてきたのに、あっけない幕引きだぜ！」と自虐で笑わせた。

　キュウソネコカミは、ライブ中に『ドラゴンボール』に登場する技「かめはめ波」を観客と一体になって繰り出すパフォーマンスが定番化しているが、この日はキュウソネコカミに化けた氣志團も「愛　羅　武　勇」の演奏時にかめはめ波を観客に要求。約2700人のかめはめ波が会場に響き渡った。

　氣志團がステージを去った後、“本物の”キュウソネコカミのヤマサキ セイヤ（Vo／G）は、「氣志團、ほんまいい加減にしろ。リハでそんなそぶりなかった。生きてて1番ゾッとした」と、物まねすることは一切知らされていなかったことを告白。「おかしいと思っててん。さきに（演奏を）したいっていうから…。打ち合わせもギリギリまでなかったし」と疑問に思いつつも、パクリ演出は寝耳に水だった。

　かめはめ波もマネされたキュウソネコカミは、「この曲をやらざるを得なくなった。これが中国4000年の歴史だ！」と「お願いシェンロン」をかき鳴らす。その後、CMソングとして起用された「メガシャキ」、氣志團との思い出の曲「サブカル女子」などを熱唱し、会場を揺らした。

　アンコールはもちろん「DQNなりたい、40代で死にたい」。ヤマサキが「ここにはもう氣志團はいないので、『ヤンキーこわい』と大いに叫びましょう」とあおり、観客と「ヤンキーこわい」を大合唱した。その後、ヤマサキが「さきほど、まだ氣志團が帰っていないということを聞いた…」といい、「氣志團だってヤンキー怖いだろ！　あいつらも無敵ではなない。ヤンキー怖いって言いたいと思う。氣志團出てこいや〜！」と声を張り上げると、ステージ下手から学ランに身を包んだ氣志團が再登場。


　綾小路は「ヤンキー怖いぜぇ〜！　怖いぞ、このやろう！」とあっさり認め、ヤンキーとの思い出を語り始める。最後には両バンドで「ヤンキー、かわいい〜」と言い換え、歌い上げた。演奏後に綾小路は「一緒にできてうれしかったです」と感謝し、「なにが怖いって、キュウソネコカミが演奏中の40分間、楽屋でリーゼントを作った俺たちが怖い」と笑わせ、“校舎のウラ”の対決は幕を閉じた。

■セットリスト
＜氣志團＞
1・房総スカイライン・ファントム（微熱DANJI）
2・One Night Carnival（微熱DANJI）
3・One Night Carnival
4・喧嘩上等
5・愛　羅　武　勇
6・MY WAY

＜キュウソネコカミ＞
1・お願いシェンロン
2・良いDJ
3・ファントムヴァイブレーション
4・GALAXY
5・メガシャキ
6・空心菜
7・サブカル女子
8・Scary song
9・ウィーワーインディーズバンド！！
10・ビビった
アンコール
11・DQNなりたい、40代で死にたい