今年デビュー10周年を迎える女優・高畑充希が、ディズニー映画『シンデレラ』の日本語吹替え声優としてシンデレラの声を担当。さらに、同じく日本語吹替え版の王子役・城田優とともに歌う、日本版エンドソング『夢はひそかに（Duet version）』では、美しいハーモニーを披露している彼女が、憧れのディズニー作品に抜擢された心境を『WEBデビュー』に語った。

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　物心ついたときから舞台を観に行っていた影響で、幼いときから舞台女優を目指していたという高畑。中学生の頃、『月刊デ☆ビュー』に出会い、たくさんのオーディションに応募しては落選する日々を送っていた彼女は、2005年に開催された『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックpart2〜屋上の天使』のオーディションで1万人近い応募者の中から主演の座を射止めた、まさにシンデレラガール。

　ドラマや映画、ミュージカルや舞台など、幅広く活躍している高畑だが、アニメの吹き替えやナレーションなど声の仕事が好きで、「ジブリとディズニー作品の吹替えは“二大憧れ”だった」と明かし、「ジブリ作品は以前、オーディションを受けたこともあったんですが、ダメで。“その夢を叶えるのは難しいかな”と思っていたところに、まさかのディズニー作品。しかもヒロイン中のヒロイン、『シンデレラ』に名前を挙げていただけて。最初は驚いて、あとから嬉しさがこみ上げてきました」と、映画『シンデレラ』の日本語吹替え声優に抜擢された喜びを明かした。

　誰もが知っているおとぎ話の『シンデレラ』を、これまでとは違った視点で描き直したという今作。「今までのシンデレラ像は、“耐えて耐えて、それが最後に報われてよかったね”っていうような、女のコらしいイメージもあったけれど、エラ（シンデレラ）は強いし信念もあるし、愛情も深い。現代の女性としても、素敵だなと思えるような人が、ちゃんと王子に見初められている。シンデレラストーリーとはいえ、“自分で掴んでいる感”があって、おとぎ話よりも好きです。まま母や義理の姉妹たちが舞踏会での出来事を話しているときに、エラがフフフってなる勝ち気なところも、魔法が解けたあとの楽しそうな様子も、本では描かれていなかったところは特に、演じていて楽しかったです」

　今年でデビュー10周年を迎える高畑は「（デビュー当時は）たいして歌えもせず、ダンスも踊れず、お芝居もしたことなかったんです。今思えば、よくあれで目指したなと（笑）。だからオーディションでも、私よりもスキルの高い子はたくさんいました。でも、そのときは『できないところがよかった』って言われて（笑）。可能性を評価してくれたみたいなんですね。とはいえ、デビューしてからはすごく大変でした」とデビュー当時を振り返る。

　2005年のデビューから、ミュージカル、舞台、ドラマ、映画、音楽活動など、活動の幅を広げ、2013年に放送されたNHK 連続テレビ小説『ごちそうさん』の希子役で大ブレイクを果たした高畑。オーディションを受けては落ちるという日々にも諦めずに挑戦し続け、女優デビューという夢を叶えた後も、一歩ずつ着実に女優としてのステップアップを遂げている彼女と、継母や義姉妹の酷い仕打ちにも勇気と優しさを持って運命を切り開いていくシンデレラが重なる。王道のラブストーリーでもあり、1人の女のコのサクセスストーリーに、きっと勇気を貰えることだろう。

　なお、映画『シンデレラ』や、日本版エンドソング『夢はひそかに（Duet version）』について、デビュー10周年への想いなどじっくりと語った高畑充希のインタビュー全文は、オーディションエンタメ情報サイト『Deview／デビュー』（https://deview.co.jp/）にて公開中。