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ピース又吉『火花』発売即日重版で25万部に 売上が想定大幅超

 文芸春秋は11日、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹(34)のデビュー作『火花』について、発売当日のきょう新たに7万部の重版が決まったと発表した。同社は「一部書店にしか行き渡っていない段階からきょう午前までの売上冊数が想定を大幅に超えたため」と説明。これで初版15万部、事前重版3万部と合わせた累計部数は25万部となった。

ピース・又吉直樹 (C)ORICON NewS inc.

ピース・又吉直樹 (C)ORICON NewS inc.

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 『火花』はお笑い芸人二人の物語。奇想の天才で人間味あふれる神谷と彼を慕う後輩・徳永は笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。二人の人生を通して人間存在の根本を見つめる。

 又吉はこの日、自身のツイッターを更新。「小説『火花』発売です。嬉しいです。仕事終わったら本屋見に行きます」と出版の喜びを伝えたが、発売当日に早くも2度目の重版が決まった形だ。同社は『火花』の売れ行きについて「(人気作家の)村上春樹作品に次ぐもの」としている。

 同作を掲載した『文学界』2月号は、又吉初の純文学作品が発表されるとあって発売前から話題に。1月7日の発売初日からネット書店などでは軒並み品切れとなり、8日に史上初の7000部の増刷、9日にはさらに2万3000部の再増刷に踏み切り、発行部数は史上最高4万部に達した。

 1月30日に単行本化が決定。今月9日には異例の事前重版3万部が発表され、初版15万部と合わせた発行部数は18万部に到達していた。

 同作について又吉は「あほが書いた小説です。あほなりに人間を見つめて書きました。 生きているとしんどいこともあります。そんな時、散歩したり本を読んだりすると、少しだけ楽になることがあります。誰かにとって、そんな本になればうれしいです」とコメントしている。

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