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『マーニー』米林宏昌監督、次回作の構想あり「どうなるかわからないけど…」

 スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』(2014年)の米林宏昌監督が7日、東京・三鷹市芸術文化センターで開催された『三鷹の森アニメフェスタ2015』の講演会に出席。「(ジブリが)どうなるかわからないけれど、また作りたいと思っています。アイデアもあって、考え始めたところ」と近況を語った。

東京・三鷹市で行われた講演会で次回作への意欲を語った『思い出のマーニー』の米林宏昌監督 (C)ORICON NewS inc.

東京・三鷹市で行われた講演会で次回作への意欲を語った『思い出のマーニー』の米林宏昌監督 (C)ORICON NewS inc.

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 昨年夏、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーが生出演したテレビ番組で「長編アニメーションの制作を小休止する」と語り、新作映画には当面着手しない考えを明らかにしていたが、米林監督は「『マーニー』とは真逆のものを作りたい。僕はアニメーターですから、『崖の上のポニョ』のような動きのある作品をやりたい」と意欲を示した。

 米林監督はジブリに入社後、『もののけ姫』などで動画、『千と千尋の神隠し』などで原画を担当した後、『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)で長編アニメーションの監督デビュー。『コクリコ坂から』『風立ちぬ』での原画担当を経て、『マーニー』が長編映画監督2作目となる。

 「(前作から)4年も時間が経つと、人に忘れられる(笑)。なるべく高畑勲さん(2013年公開の『かぐや姫の物語』が14年ぶりの新作だった)のように、時間を開けないようにしたいと思います」と話していた。

 『思い出のマーニー』の上映に続けて行われた講演会は定員250席が満席になる盛況ぶり。子どもの観客から「どうやってアニメ映画を作っているのですか?」という素朴で壮大な質問を受けた米林監督は「何もないゼロから始めて、人物や風景はどうしようかと手探りで絵を描きながら、いろんな人のアイデアを積み重ねて、頭の中にボヤっと描いていたものが徐々に形になっていく」と説明。

 続けて「最初は一人で考え始めて、『マーニー』の場合は最終的に300人くらいの人が関わってやっと出来上がる。100分くらいの映画を2年くらいかけて作ります。ものすごい労力ですが、紙の上の人物に色がついて、動き出して、声が聞こえてくるのを追っていけるのが面白いし、楽しい」とアニメーション作りへの思い入れたっぷりに答えていた。

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