• ホーム
  • 芸能
  • 『聲の形』『ギャングース』…漫画でバリアフリーを考える

『聲の形』『ギャングース』…漫画でバリアフリーを考える

 NHK・Eテレの障害者のための情報バラエティー『バリバラ』(毎週金曜 後9:00)。27日放送は「マンガナイト」と題して、身体的な障害や貧困、虐待といった生きづらさを描いた漫画をとおして、バリアフリーについて考える。

 番組では、『聲の形』(作:大今良時)、『ギャングース』(作:肥谷圭介、ストーリー共同制作:鈴木大介)、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(作:押見修造)の3作品を紹介。ゲストのロックミュージシャンの大槻ケンヂやお笑い芸人の小沢一敬(スピードワゴン)、タレントの原田まりる春名風花らが、作品の魅力をプレゼンテーションし、意見を交わす。

 『聲の形』は、『週刊少年マガジン』(講談社)に連載され、『このマンガがすごい2015』(宝島社)のオトコ編1位に選ばれ、アニメ化も決まっている作品。主人公の石田将也が小学生の頃、いじめていたのは、聴覚障害を持っていた転校生・西宮硝子。ところがある日を境に立場は一転。将也がいじめられる立場になる。それから5年後、高校生になった将也はいじめによって、壊してしまった関係を取り戻そうと決意するが…。簡単には拭い去れない過去、罪悪感に葛藤しながら、他人との距離をつかめず苦悶し続ける若者たちが描かれている。

 大槻は、同作の吹き出しの中に見られるある工夫について、「文字の右半分をバッサリ削ってみることによって聴覚障害(ヒロインは右耳が特に聞こえにくい)の方の世界観を描いたのは、漫画の手法としてすごい」と絶賛。

 『ギャングース』は、子どもの貧困、虐待、生きづらさという重いバリアを扱った作品。 生まれた時から親に虐待され続け、ろくに学校も行けずに青春期を少年院で過ごしたカズキ・サイケ・タケオの3人は、生き抜くために犯罪者だけをターゲットにした“タタキ”稼業を開始する。未成年の犯罪を取材している鈴木大介氏の『家のない少年たち』が原作。物語はフィクションだが、取材した現実をもとに漫画は描かれ、これまで語られることのなかった現代日本の闇社会をリアルに浮き彫りにする。

 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は、押見氏自身の体験をもとに、きつ音に苦しむ主人公・大島志乃たちがコンプレックスを抱く自分と向き合う不器用な青春ストーリー。

 また、昨年12月放送された特集ドラマ『悪夢』の再放送も決定(28日 後3:00〜4:29)。本編は新シーンを加えた拡大版(67分)で、出演者によるアフタートーク(22分)もある。



オリコントピックス