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【花燃ゆ】伊勢谷友介、フォロワーが減る葛藤 貫く「知行合一」

 幕末の長州藩を舞台に下級武士の家に生まれた主人公・杉文の激動の人生を描く大河ドラマ『花燃ゆ』に、文の兄・吉田寅次郎役で出演する俳優の伊勢谷友介。後に吉田松陰の名で歴史に名を残す型破りな男を演じる。周囲からは狂人扱いされ、自ら「諸君、狂いたまえ」と言い放ち、常識にとらわれずに自分の信念に従い行動した寅次郎に、伊勢谷は「共感できる部分が非常に多い」と語る。

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 2010年『龍馬伝』に続いての大河ドラマ出演。同じ幕末を舞台にした『龍馬伝』では、長州藩士・高杉晋作役を演じた。「吉田松陰先生の役があったらぜひやりたいと思っていたところ。二つ返事で受けました。やる気も十二分に充実しています」。

 寅次郎が主宰する松下村塾には、ともに時代を動かし、新しい日本をつくろうとする志高き個性的な若者たちが集う。『花燃ゆ』では、久坂玄瑞役に東出昌大、高杉晋作役に高良健吾、吉田稔麿役に瀬戸康史、入江九一役に要潤、前原一誠役に佐藤隆太、そして、後に初代内閣総理大臣となる伊藤利助(博文)役に劇団ひとりを起用。

 共演者から聞こえてくるのは、撮影現場がさながら“伊勢谷塾”のようだということ。若い俳優たちが伊勢谷の周りに集まり、伊勢谷もまた「志は何だ?と聞いて回っていました。そういう会話を重ねて、自分自身でも伝えられるものが何かないかな、と日々思いながら過ごしていました」。

 野山獄という牢獄で囚人たちに向かって「一生檻の中にあろうと、心を磨き、己の心に目を凝らし、誠を尽くせば、人は生まれ変わることができる」(第6回)と語りかけ、司獄や囚人たちを虜にしたように、視聴者もまた、寅次郎が語る言葉に、その力強い演説に、思わず耳を傾けてしまう。

 数々の名言、名演説の中でも、伊勢谷が「現代人にとってもっとも必要」と自ら実践するのは「知行合一」(第3回)。知識だけでは意味がない。行いが伴ってこそ、その知識は意味がある。「知ってて行わないのは知らないのと一緒だと思う」。

 会社経営者としての顔も持つ伊勢谷。2009年に地球と人間との関係を見つめ直すために設立した会社『リバースプロジェクト』で新しいビジネスモデルのプロジェクトを仕掛けては、たびたび注目を集めている。「今の一歩が未来につながることを想像し、自分たちができることからチャレンジして、行動に移していくことが大切」という同社の理念は、寅次郎の考えとも一致する。

 『花燃ゆ』では寅次郎に振り回される家族の姿を描き、山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズの「フーテンの寅」こと車寅次郎と重ねて、「幕末の“寅さん”」と呼ぶ向きもあるが、「迷惑かけているレベルが違う! 『男はつらいよ』の寅さんのように人情云々の人だったら、国禁を犯すような行動はしませんよ(笑)。松陰先生は、身近な家族に迷惑がかかっても、愚直なまでに未来を考え、未来のために行動した人。自分が死んでも何か変わるきっかけになればいいと思って、それを思い切りやった“天才”だったと思います」。

 寅次郎の破天荒な行動と“セット”のように出てくるのが、母・滝の「せわぁない(世話ない。大丈夫、大したことはないの意)」というせりふ。「寅次郎を支え続けた家族はすごい。僕にもそういう家族がいてくれたらもっと頑張れるのかな? 逆に家族ができたらできなくなるのかな? どうなんでしょう(笑)。ツイッターで発言した内容によっては、フォロワー数があっと言う間に減りますからね(笑)。それでも発言する。この葛藤の中で僕も生きているんです」。

 『花燃ゆ』は【総合】毎週日曜 後8:00、【BSプレミアム】(毎週日曜 後6:00)、【総合・再放送】毎週土曜 後1:05。



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  • 大河ドラマ『花燃ゆ』で吉田寅次郎(吉田松陰)を演じる俳優の伊勢谷友介(C)NHK

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