音楽プロデューサーでJUN SKY WALKER（S）のベーシスト・寺岡呼人が主宰するライブイベント『Golden Circle Vol.19』が6日、東京・代々木第一体育館で開催された。寺岡、奥田民生、斉藤和義が一夜限定ユニット“寺田和義”を結成したほか、加山雄三とともに「君といつまでも」などをセッション。加山は曲中のおなじみのせりふで「幸せだなぁ〜。こんなにすばらしいところに呼んでくれてありがとう。最高に幸せなひとときを胸に、これからも歌うからね。よろしく！」と名手たちとの共演を喜んだ。

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　「きょうはこの方とバンドをやってみたいと思います」と寺岡から呼び込まれた加山は、両手を広げて登場。「いくぞー！」のかけ声一発、加山と寺岡がモズライト・ギター、斉藤がベース、奥田が私物として持ち込んだドラムを担当し、映画『エレキの若大将』（65年）で披露した名曲「ブラック・サンド・ビーチ」を演奏した。

　「うれしいよ。こういうユニットって初めてだけどさ、興奮してるよ」と声を弾ませた加山は、自身のバンドTHE King ALL STARS、back numberの清水依与吏を加え「中学2年のときに作った曲」という「夜空の星」を披露。テケテケテケ…という印象的なフレーズを響かせ、7000人の観客を沸かせた。

　「寺田和義」はほかに、おそろいのTシャツ、色違いのチューリップハットで登場すると、アコースティックギターで「15の夜」「君の瞳は10000ボルト」「ヘイ・ジュード」など名曲のフレーズを次々と演奏。その語尾を「まねきねこダック」「（伊代はまだ）16だから」で締めるゆるいコーナーをひたすら続けた。

　斉藤は「スタンドの方が引いてらっしゃる…」とおびえていたが、奥田は「このあといろんなことがあるけど、家に帰って思い出すのはこれだと思うよ」と笑わせ、「膨大な持ち歌」を20分以上続けて客席を和ませていた。

　このほか、寺岡が「どうしても出てほしかった。歌詞がすばらしいバンド」と紹介したback numberは「ヒロイン」などを披露。大先輩たちとの共演にボーカルの清水は「僕の夢かなってる感、わかります？」と観客に訴えかけ、感激しきりだった。

■『Golden Circle Vol.19』セットリスト
▽back number　with寺岡呼人
「花束」
「ヒロイン」
「高嶺の花子さん」

【寺田和義（寺岡呼人＋奥田民生＋斉藤和義）コーナー】

▽寺岡呼人
「ハローグッバイ」

▽斉藤和義
「やさしくなりたい」　with 寺岡呼人（G）、奥田民生（Dr）
「歌うたいのバラッド」　with 寺岡呼人（G）、奥田民生（Dr）
「ずっと好きだった」　with 寺岡呼人（B）、奥田民生（Dr）

▽奥田民生　with寺岡呼人（B）、斉藤和義（Dr）
「マシマロ」
「恋のかけら」
「イージュー★ライダー」

▽加山雄三　with寺岡呼人（G）、奥田民生（Dr）、斉藤和義（B）
「ブラック・サンド・ビーチ」

▽THE King ALL STARS
「Boomerang Baby」　with 寺岡呼人
「蒼い星くず」　with 寺岡呼人、奥田民生、斉藤和義
「夜空の星」　with 寺岡呼人、奥田民生、斉藤和義、清水依与吏

▽アンコール
「歩いて帰ろう」
「大迷惑」
「君といつまでも」
「I Feel So Fine」

■出演アーティスト；
THE King ALL STARS（加山雄三、古市コータロー、タブゾンビ）
奥田民生、斉藤和義、back number
寺岡呼人、GC BAND（Dr：林久悦、B：林由恭、G：佐藤健治、Key：磯貝サイモン）