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橋田壽賀子&石井ふく子、復活『渡鬼』への思い 大吉死後の“相続”テーマに

 2011年9月に連続ドラマとしての幕を閉じたTBS系『渡る世間は鬼ばかり』が2月、2週連続の2時間スペシャルで復活する。これに先立ち26日、脚本の橋田壽賀子氏、石井ふく子プロデューサーが同局で記者会見を開き、小料理屋「おかくら」の主人・岡倉大吉を演じた宇津井健さん(享年82)亡き後、初めて大吉抜きで臨む今作への思いを明かした。

宇津井健さん亡き後、初めて大吉抜きで臨む今作への思いを明かした橋田壽賀子氏、石井ふく子プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

宇津井健さん亡き後、初めて大吉抜きで臨む今作への思いを明かした橋田壽賀子氏、石井ふく子プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

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 『渡鬼』は1990年にスタートし、全10シリーズと単発スペシャルで計505回を放送。20.5%と驚異的な平均視聴率を残し、「国民的ホームドラマ」としての地位を築いた。初回から大吉を演じた藤岡琢也さん(享年76)が2006年に亡くなり、同年から引き継いだ宇津井さんも昨年3月に死去。これに合わせて今作は、大吉亡き後の5人姉妹が「相続」などさまざまな問題に直面する様子を描く。

 “大黒柱”の大吉不在のまま挑んだことについて、橋田氏は「おかくらの当主がいなくなったらおしまいではなく、まだ家族がいる」とし、「いろんな社会問題を書くのにあの(渡鬼の)家族というのは書きやすい。みんなが知っている人物で訴える方がわかりやすく、『やめる』と言っていたが書かせていただいた」と経緯を説明。

 また、最近でも「『鬼』はどうなっている」と聞かれることが多く、「だったら書いてやる」と決意したという。

 藤岡さん、宇津井さんを継ぐ「3人目の大吉を立てる考えは」との質問に、石井氏は「橋田さんとも話して、3人目はもうやめようと。お父さんに対する子どもたちのいろいろな気持ちがあるので、今回はそれをドラマにした」と語った。

 撮影現場は、部屋に飾られた大吉の仕事着などが、亡き“父”そして宇津井さんの面影をしのばせるといい、石井氏は「お父さんの話をすると(出演者は)言葉が出なくなり、つらい感じが見える。『調理場でこんな風にしていたな』とかいろんな思いがあると思うので、なるべく明るくしている」と明かした。

 2月16日と同23日の2回放送(いずれも後9:00〜10:54)。年の瀬に大吉が心筋梗塞で他界し、約1億円の遺産が5人の娘に残されることに。次女の五月(泉ピン子)は、一緒に住んでいた五女・長子(藤田朋子)が相続すべきだと言い、一人前になった壮太(長谷川純)に店を任せられると主張するが、長子は「店をやめる」と宣言してしまう。

 「相続」をテーマに据えたことについて、橋田氏は「(子が)親からもらうつもりになっているのは大間違いだと思う。みんなアテにしちゃうんですかね。それで書くつもりになった」と話していた。

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  • 宇津井健さん亡き後、初めて大吉抜きで臨む今作への思いを明かした橋田壽賀子氏、石井ふく子プロデューサー (C)ORICON NewS inc.
  • 橋田壽賀子氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 石井ふく子プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

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