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『深夜食堂』がアジア各国を席巻 派手さない作品に“魅力”

 深夜だけ営業する“めしや”を舞台に、訪れる客の悲喜こもごもを描いた映画『深夜食堂』(31日公開)。ビッグコミックオリジナル連載中の同名漫画を2009年に小林薫主演でドラマ化し、深夜帯の放送にも関わらず“めしテロ”という言葉を生むほど根強いファンを獲得してきた。公開を前に、さまざまなコンテンツで日本のみならずアジア各国でブームを起こしている。

日本のみならずアジア各国でブームを起こしている『深夜食堂』 (C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

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 原作漫画は、2014年12月までの時点で韓国45万部、台湾・香港75万部、中国80万部と日本のコミックでは異例の販売部数を記録。その人気ぶりに、韓国では第9集から日韓同時発売を実施。さらに第10集からは台湾を加えて日韓台で同時販売を行ったほか、韓国、台湾では原作の安倍夜郎氏のサイン会なども行われた。

 昨年10月から放送されていたドラマは、第3部に関しても、韓国、台湾では、日本での最速放送日である10月19日同日でのテレビ放送を実施。台湾に関しては日本のNHKと言われる公共電視で放送されたほか、中国でも同日に日本のYouTubeとも言われる動画配信サイト「ヨウクトゥードウ」で動画配信が開始。さらに、今後はインドネシア、ミャンマー、シンガポール、香港でも放映が決定している。

 アジアで人気を集める同作の映画化のニュースが日本で流れると公式HP等には韓国、中国、台湾などからコメントが寄せられ、各国でも映画上映に期待を募らせる声が届いた。昨年11月に日本に先立って行われた『台北金馬映画祭』での上映では、キャスト舞台あいさつ等がないなかで400席の会場が満席になっている。

 日本の公開を前にして、すでに台湾、韓国、香港及びマカオ、フィリピン等での公開が決定。交渉にあたっている東映国際営業部の担当者は「とにかく各国でコンテンツの知名度が高く、興味を持ってくれる会社が多いことに驚いた。アイドルが出ている作品でもなく、時代劇でもない、また派手さがある作品でもないのに興味を持って下さる。この作品の持つ魅力が外国の方にもしっかり届いていることに驚きと喜びを感じました」と各国で人気とその熱を感じている。

 13日に行われた同作の完成披露イベントでは、松岡錠司監督が「小林薫さんが『本当に問題がない作品』と言っていた。“何でもないもの”がこの映画の魅力。気軽に肩の力を抜いて最後まで楽しめるんじゃないか」と話したほか、小林が同シリーズの業界人気の高さを指摘していた。31日の劇場公開でさらなるブームを起こしそうだ。

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  • 『深夜食堂』に登場する料理も”めしテロ”として話題に (C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会

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