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ピース又吉効果で『文学界』再増刷決定 史上最高4万部到達

 文芸春秋は9日、7日発売の月刊誌『文学界』2月号の再増刷が決まったと発表した。同号にはお笑いコンビ・ピース又吉直樹(34)の文芸誌デビュー作『火花』が掲載されており、8日に史上初の7000部の増刷を決めたばかりだが、書店の注文が殺到したことから、さらに2万3000部を増刷する。累計部数は同誌史上最高の4万部に達した。

 当初部数は1万部で、発売からわずか2日で4倍の部数に達したことになる。同社によると、純文学やそれに関する話題を扱う同誌の増刷は、1933年の創刊以来初めてのことだが、“又吉効果”で早くも2度増刷することになった。

 同号は7日のうちにネット書店で軒並み品切れとなり、初日の売れ行きが70%を超えた大手書店チェーンもあった。こうした状況に鑑み、8日に史上初の増刷に踏み切っていたが、とても対応できないことがわかり再増刷を決定。

 同社は「当初部数の3倍もの増刷はかつてないことですが、読者のご要望に応えるため、異例の決断となりました」と説明している。

 『火花』は、芸人である「僕」を語り手に、才気あふれる先輩芸人と過ごした濃密な青春を描いた作品で原稿用紙230枚の中編小説。お笑いの魅力と怖さを存分に表現する。

■又吉直樹コメント

今回、「火花」という小説を文学界に書かせていただきました。今まで書いた文章のなかで、もっとも長いものになりました。僕は、人間を深く掘り下げた小説に何度も救われてきました。「火花」は自分なりに人間を見つめて書いた作品です。小説好きの方はもちろん、普段読まない方にも漫才だと思って読んでいただけると嬉しいです。すみません、ボケるの忘れてました。劇場にも毎月立っていますので、ぜひ遊びにきてください。

■武藤旬編集長コメント

鋭い観察眼と独自の文体を持っている。知名度のあるタレントだからではなく、大型新人作家として大きく扱いたいと思った。ふだん文芸誌を手にとらない10代、20代にもよく売れている。それだけ普遍的なテーマ性と、ポピュラリティーを兼ねそなえた小説だからではないか。



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