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少女漫画実写映画、2015年の傾向 青春時代から大人女子の恋へ

 『L・DK』の壁ドンを皮切りに、『好きっていいなよ』『ホットロード』『近キョリ恋愛』『クローバー』『アオハライド』と、2014年も大いに盛り上がった、少女コミックの実写化ブーム。2015年も少女コミック映画の公開が目白押しだが、そのブームに変化の兆しがある。青春時代の恋からひと回り年を重ねて、高校生から少しアダルトになった、大人の女性が主人公の注目作が、年初めから並んでいるのだ。

◆足キスも話題!不器用な大人のピュアなラブストーリー

 1月31日公開の『繕い裁つ人』(GAGA)は、池辺葵氏の大人気コミックを、『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島有紀子監督が映画化。監督の意向を受けて、主演の中谷美紀は役作りのために14年ぶりに髪をばっさりと切り、ショートヘアで挑んだ意欲作だ。祖母が始めた仕立て屋「南洋裁店」の二代目として、古き良きスタイルを貫くヒロイン・市江。そんな彼女の繕う服を愛する人々と紡ぐ物語で、頑固な自分自身と向き合い、少しずつ解き放たれていく変化に丁寧に寄り添う映画をエレガントに仕立て上げた。本作に登場する衣裳の半分以上を手がけた、ファッション・クリエイター・伊藤佐智子のトラディショナル&レトロな世界観も眼福。

 2月14日には、足キスで話題の『娚の一生』(ショウゲート)が公開される。西炯子氏の原作を、恋愛映画のマエストロ、廣木隆一監督が実写化。主演は、本作が初共演となる榮倉奈々豊川悦司。何でもひとりでできてしまう才色兼備さゆえに素直になれず、都会の生活に疲れたヒロイン・つぐみは、移り住んだ祖母の暮らしていた田舎の一軒家で、図らずも50歳を過ぎても独身を貫くモテ男・海江田と恋に落ちる。海江田の大人ならではの濃やかな愛で、本来のかわいらしさを取り戻していく、不器用な大人女子のピュアなラブストーリーは、「もう恋なんてしない」とかたくなになったハートを、じんわり癒してくれるはず。

◆新感覚のラブパニック&四姉妹が織りなす家族の絆

 同じくテーマはアラサー女子のラブだが、5月9日公開の『脳内ポイズンベリー』(東宝)は、新感覚のラブパニック映画。30歳のヒロイン・いちこが、うっかり好きになった7歳年下の男子との恋の行方を、いちこの脳内で繰り広げられる脳内会議の模様を交えつつ、同時進行で描かれていく。『失恋ショコラティエ』の水城せとな氏の原作を、『キサラギ』『ストロベリーナイト』の佐藤祐市監督が実写化。久しぶりの恋のトキメキに右往左往するいちこ役には、真木よう子。脳内会議メンバーには、議長・吉田役の西島秀俊を筆頭に、神木隆之介、吉田羊、桜田ひより、浅野和之らが集結。バラエティに富んだ役者陣の競演にも注目したい。

 そして6月13日には、映画製作決定以降、ネットでも常に話題を集める『海街diary』(GAGA)がついに公開。第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013を受賞した吉田秋生氏の名作マンガを、『誰も知らない』『そして父になる』の是枝裕和監督が映画化。海の見える街・鎌倉を舞台に、香田家の四姉妹が織りなす家族の絆の物語。注目の四姉妹には、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬ずすがキャスティング。坂口健太郎、加瀬亮、堤真一、大竹しのぶ、風吹ジュンら、四姉妹を取り巻く9人の豪華キャストも先頃発表され、いよいよスクリーンで四姉妹に会える日が待ち通しい限りだ。

 今年は女子高生に気兼ねなく、大人女子もスクリーンでロマンチックワールドにキュンキュンできる、珠玉の劇場体験が堪能できそうだ。
(文:石村加奈)

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