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2015年ブレイク最右翼の歌手・大原櫻子、新たなティーン女子“憧れ”の存在に

 昨年末の『第56回 日本レコード大賞』(TBS系)で新人賞を受賞し、そのキュートで初々しいパフォーマンスも話題となった大原櫻子。昨年11月よりソロ名義での歌手活動も本格的にスタートし、今最もティーン女子が親近感&憧れを抱く存在として、2015年、ブレイクが期待される女性シンガーのひとりだ。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロイン&劇中バンドのボーカルとしてCDデビューしてから約1年、一過性のブームだけに留まらず、人気を拡大してきた背景に何があったのか? その魅力に迫った。

◆ほんわかキャラクターと歌声のギャップ

 大原がデビューから瞬く間にティーン女子からの人気を拡大した要因はいくつかある。その下地となったのが、ヒロインを務めた映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』。原作コミックは映画化された『僕の初恋をキミに捧ぐ』『僕は妹に恋をする』で知られる青木琴美が手がけていることもあり、元々若い女性からの人気が高かった。さらに音楽プロデューサーを務めた亀田誠治氏は、椎名林檎、スピッツ、平井堅らを手掛けた、言わずと知れた名プロデューサー。オーディションの詳細が発表されてから、どんな子がヒロインの座を射止めるのか、その動向に注目が集まっていた。

 そして約5000人のなかからヒロインに抜擢されたのが大原櫻子だった。一見すると、どこにでもいそうな普通の可愛い女子高生。その素朴な姿に、最初は誰もが驚いたかもしれない。しかし、亀田氏がオーディション当時「満場一致で選びました」と明かしている通り、小さな体に秘めたパワーはとてつもないものだった。その一番の魅力は「歌声」。ただ“上手い”だけではない、一つひとつの言葉が心の底までしみわたってくるような、芯の通った力強い歌声は、歌手としての唯一無二の武器となる。亀田氏は「彼女が初めて審査室で、僕らを目の前に歌った時、その声をもっと聞きたいと思いました。そして小さな体から発せられる、その歌に圧倒されました」と大絶賛している。

 ビクターエンタテインメント(以下、V社)担当者によると、公開前に劇中バンド・MUSH&Co.として実施したフリーライブには、女優としての大原のファンが多かったそうだが、公開後、2013年のクリスマスにお台場で開催した“大原櫻子”名義のライブにも多くのファンが集結。年明け以降、「プレミアム感謝ライブ」と称して全国各地で実施したソロのフリーライブでは、どこにいっても「さくちゃーん!」「可愛い!」と、ティーン女子から大きな声援が集まった。小さな体でギターを携え、パワフルに歌う姿。「“応援したくなる”“友達みたい”と親近感を持つ一方で、歌うとすごく上手い。そこに“憧れ”を抱くファンが多いようです」とV社担当者が分析する通り、キャラクターと歌声のギャップは同世代の女性たちを瞬く間に虜にした。

◆より身近な立ち位置から背中を押してくれる存在

 こうしたなか、V社では当初から“口コミ”を狙った施策を意識的に展開してきた。まずはSNSを中心に中高生に向けて情報を発信することを意識して、学校で話題にしてもらうこと。さらに、金銭的に通常価格では購入しづらい中高生や、“CDを購入する”こと自体になじみのないファンもいるため、11月発売のシングル「サンキュー。」では税込390円の<3939枚生産限定盤>も制作するなど、価格帯も工夫した。その結果、ティーンからの認知度が飛躍的に上昇したという。

また、大原のブレイクを後押しする要素の一つとしてもちろん欠かせないのが、亀田氏による楽曲だ。オリコンのエンタテインメントビジネス誌「ORIGINAL CONFIDENCE」で長年にわたって連載しているコラム「ヒットの理由」やNHK Eテレの番組『亀田音楽専門学校』からもわかる通り、亀田氏は自らヒット作に携わっているだけでなく、J-POPの名曲が愛される理由を様々なかたちでひも解いている。その亀田氏が作詞・作曲・編曲を手掛ける大原の楽曲は、ティーン女子の悩みをともに分かち合い、そっと背中を押してくれるような歌。ティーンはいつの時代も自分の心を代弁してくれる存在を求めている。大原はこれまでの女性シンガーよりさらに身近な立ち位置から、新世代の“ティーン女子の代弁者”になりつつあるのだ。

 2014年はソロ名義でのシングル発売のほか、フジテレビ系ドラマ『水球ヤンキース』でヒロインを演じるなど、女優、歌手としてさらにステップアップした大原。1月7日には第93回全国高校サッカー選手権大会応援歌として自身も作詞に参加した2ndシングル「瞳」の発売も控えるなど、年初から精力的な活動が続く。2015年、本格的なブレイクはもう目の前だ。



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