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「新宿ミラノ座」閉館 58年の歴史に幕

 東京・新宿区歌舞伎町の老舗映画館「新宿ミラノ座」が12月31日に閉館し、58年の歴史に幕を下ろした。最後の上映作品は『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』(スティーブン・スピルバーグ監督)。日本最大の座席数1064席を誇る劇場内には、立ち見客も含めて約1400人が詰めかけ、上映前と上映後に盛大な拍手を贈って一時代を築いた映画館との別れを惜しんだ。

58年の歴史に幕を閉じた新宿ミラノ座 (C)ORICON NewS inc.

58年の歴史に幕を閉じた新宿ミラノ座 (C)ORICON NewS inc.

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 新宿ミラノ座は1956年12月1日、東京・新宿東急文化会館に「新宿東急(現新宿ミラノ2)」とともにオープン。50周年を迎えた06年に名称を「新宿ミラノ1」に変更したが今年11月、閉館を前に絶大な支持を受けてきた館名「ミラノ座」を復活させた。58年間の上映本数は674本。同じ建物にある「ミラノ2」「ミラノ3」「シネマスクエアとうきゅう」も同時に閉館し、跡地については未定だという。

 1000を超える座席数と巨大スクリーンを持つ日本最大級の映画館として一時代を築いたが、複数のスクリーンを備えたシネコンが主流となるなか、観客減で閉館となった。開場前には映画ファンや幼少期に通ったという観客が列を作り、慣れ親しんだ赤茶色のミラノ座の姿を写真に収めた。

 上映後の午後3時すぎ、支配人の横田浩司氏は「ひっそりと閉館を迎えてしまうのではと心配していましたが、連日多くの方にお越しいただけて、非常に幸せで夢のようでした」と感謝。長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督の言葉を借りて「本日、新宿ミラノ座は閉館しますが、ミラノ座という名前と皆様の映画への熱い思いは永久に不滅です」と惜別の言葉を送った。

 「いつかまたこの場所に戻ってきたいと思います」と再会を誓い、最後は場内で観客らとクラッカーを鳴らし、映画ファンからの「ありがとう」という声が飛び交うなか、華やかに幕を下ろした。

関連写真

  • 58年の歴史に幕を閉じた新宿ミラノ座 (C)ORICON NewS inc.
  • 最後の入場… 別れを惜しんで訪れた人々 (C)ORICON NewS inc.
  • 館内には過去に上映した作品 (C)ORICON NewS inc.
  • ミラノ座の開場前に長い列が (C)ORICON NewS inc.
  • ミラノ座の開場前に長い列が (C)ORICON NewS inc.
  • さようなら ミラノ座 (C)ORICON NewS inc.
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