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時代に挑戦 80年代の伝説的雑誌『宝島』が復刊

 1973年に創刊され、80年代の日本のサブカルチャーを牽引した雑誌『宝島』。スタイルを変えながら現在も発行されているが、80年代に発行されていた同誌を復刊させた季刊誌『宝島AGES(エイジズ)』(宝島社)が25日に発売される。

80年代の『宝島』を復刊させた『宝島AGES』。巻頭企画でRCサクセションを特集。

80年代の『宝島』を復刊させた『宝島AGES』。巻頭企画でRCサクセションを特集。

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 80年代の『宝島』は、RCサクセション、YMO、ザ・ブルーハーツなどの時代を作ったアーティストを世に広め、現在のカジュアルファッションの礎となるヒステリックグラマーやMILKなどを紹介し、その後の日本の音楽・ファッションに大きな影響を与えてきた。氣志團の綾小路翔をはじめ、当時の読者であった現在のトップクリエイターから「もっとも影響を受けたのは『宝島』だった」と語られることも多い。

 そんな背景を追い風に復刊される『宝島AGES』だが、今回の復刊は単なる懐古的なリバイバルではない。あとがきに「洪水のような新しいメディアの登場でいま雑誌が溺れかけている。『宝島AGES』は、もう一度、雑誌らしい雑誌を作れるかどうかの挑戦でもある」と記されているように、衰退が叫ばれる「雑誌」というメディアが時代に問いかける試金石でもある。

 RCサクセションの秘蔵カットや忌野清志郎さんの名言集から始まる巻頭特集では、ザ・ブルーハーツ、有頂天といったパンク・ニューウェイブの音楽シーン、原宿ストリートカルチャー、80年代伝説のクラブ「ピテカントロプス」のDJ/クラブ・カルチャーなど、『宝島』らしいコンテンツを発信する。

 そのほか、「よしもとばなな×町田康の対談企画」をはじめ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、甲本ヒロト、高木完、みうらじゅん、ラフィンノーズ、しりあがり寿など、当時の『宝島』で活躍していた著名人が多数登場。さらに綾小路翔やヒャダイン、箭内道彦など当時は読者だった「宝島フォロワー」まで、豪華な顔ぶれが集結している。

 時代を作った伝説的雑誌が、いまの時代に挑戦する。おニャン子クラブも、金八先生も、竹の子族も載っていない、正真正銘の「80年代サブカルチャー」誌の復刊に、注目が集まる。

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