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間寛平、若手時代のさんまを語る「速攻で追い抜かれたわ!」

 笑いの殿堂としてお馴染みの『なんばグランド花月』が初めて東京に進出、『東京グランド花月』として公演される。ORICON STYLEでは、同公演に出演する間寛平にインタビューを敢行。舞台で磨いたギャグを武器にキャリア45年を誇るベテランが、笑いの心理、さらに若手時代の明石家さんまに抱いた感情など、真摯に答えてくれた。

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■若手の頃、チャーリー浜にメチャクチャ怒られてねぇ〜

――寛平さんは芸歴45年。テレビはもちろんですけど、やはり舞台でその芸が培われてきた印象が強いです。
【寛平】そうですね。特に僕の駆け出しのころなんかは舞台に立つことが全てでしたよ。今の芸人さんは、割と直ぐにテレビに出れる環境にありますけど、昔はテレビに出れる芸人なんてごく一部だったし、舞台で爪痕を残した芸人のみがテレビに出ることが出来たんです。

――長い下積みがあっての、ということですね
【寛平】そうですよ〜(しみじみ)。僕もね、先輩の脱いだ靴をちゃんと並べたりね。チャーリー浜さんなんか、いつも脱ぎ散らかすからしっかり整えてね(笑)。そのままにしておくと怒るんですよ、浜裕二が。

――怒りますか、浜裕二は(笑)。
【寛平】メッチャ怒られた(笑)。僕らは化粧道具なんかも事前に準備をしてね。公演が終わった後も出前とったり、掃除したり……芸事を習う前にやることが一杯あってね。舞台そでに行って幕の開け閉めをしてね。そういった諸々の準備も全部若手がやってたんですよ。

――ミスしたら大事ですからプレッシャーですよねぇ。
【寛平】もう必死ですよ!! 昔、月亭可朝さんの出番の時に座布団を用意し忘れたことがあったんですよ。で、舞台上から「おい! 弟子!! 座布団ないからもってこい!」ってこっちを見ながら叫んでるんですよ。最初は、お弟子さん呼んでますよ〜って思ってたんですけど、「あ、俺か!!」って気付いて、慌てて舞台に座布団持っていったのが、僕の初舞台ですよ。

――それは記憶に残る初舞台となりましたね(笑)。でも、『舞台に出る』ということはそれだけ大変だったんですね。
【寛平】ちょっとした通行人役をもらえるだけでもありがたかったんです。僕は割と先輩にも可愛がられていたからまだ良かったかもしれないですね。

■萩本欽一さんに渾身の「かい〜の」見せたら見事にスベって(笑)

――今回の『東京グランド花月』は東京で本場・大阪の笑いを!という事ですが、大阪と東京ではお客さんの質やウケるネタの違いも当然ありますよね? 寛平さんが東京に進出し始めた際もそこは強く感じましたか?
【寛平】ありましたねぇ(しみじみ)。「かい〜の」だって、今でこそ認知されましたけど、当時は散々でしたから。大阪ではウケてたんで、萩本欽一さんの番組に出させて頂いた際にやったんですよ! そしたら「ん!? どした? 虫沸いちゃったかな?」って(笑)。

――軽く一蹴されたと(笑)。
【寛平】欽ちゃん、このギャグ知らんよな〜って(笑)。そらスベるわ!

――そんな苦い経験もありつつ、徐々に寛平さんのギャグも全国に浸透させていったワケですよね。『笑っていいとも!』に出演した際も、タモリさんと、猿同士のケンカを延々やり続けたり(笑)。
【寛平】会話一切しないで、それだけで出番終んねん!! しかもCM中もずっとやってましたからね(笑)。

■若手のさんまちゃんに「頑張らなアカンで〜」なんて偉そうに言ってたのに…

――そんな、ギャグ製造機である寛平さんが、舞台で一緒に共演した先輩や後輩たちに「負けた!」って感じる瞬間ってあるんですか? 僕の中では百戦錬磨な印象なんですけど。
【寛平】いや〜そんなのしょっちゅうありますよ(笑)。営業なんかで一緒になった時には中川家とか凄いし、落語でも(桂)文珍ちゃんとかメッチャウケるもんねぇ〜。

――例えば、さんまさんや紳助さんが入ってきた際も、若手時代からズバ抜けてたんですか?
【寛平】そうやね〜。センスは若手の頃からありましたよ。僕がちょっと忙しくなってきて、営業に若手としてさんまちゃんが付いてきたときがあったんだけど、そのとき「お〜お前も頑張らなアカンで〜」なんて偉そうに言ってたんですよ。そしたら、速攻で追い抜かれわ! 頑張り過ぎ(笑)。凄いもん、さんまちゃんは!

――でも、さんまさんも寛平さんには頭が上がらないって仰ってますよね。
【寛平】気を使ってくれるんやね。優しい後輩ですよ(笑)。

――因みに、長い間舞台を踏んでいて「忘れられない一言」ってありますか?
【寛平】僕が入った時にいた夫婦漫才の先輩がいたんですけど、当時の僕ってメチャクチャで15分の時間を30分くらい使ったりしてて……どうにか爪痕残さな!ってやっきになってたんですね。そんな僕に、その夫婦漫才の先輩が優しく「あんな〜寛平ちゃん、何事も8分目にしとかないかんよ。ご飯でも、腹一杯だともう美味しく感じへんやろ」って言ってくれたんですよ。でも、僕らはまだ若いから、心の中では「な〜に言うてんねん! 目立ったもん勝ちじゃい!!」って思ってたんです。でも、年を重ねていくにつれて、その言葉の本当に意味が理解出来てきたんです。つまり僕らは、いかに舞台上に“余韻”を残せるかなんです。

――余韻ですか…。それは後輩芸人さんにも伝えていかないといけない姿勢ですね。
【寛平】そう思いますね。僕なんかヤンチャだったから、先輩や会社の人間からしょっちゅう怒られてきたワケですよ。歩いてても知らないおばちゃんから「しっかりせなアカンで!」って怒られるし(笑)。

――アハハハハ! 知らないおばちゃんにも(笑)。
【寛平】そんな僕に坂田利夫がね、「寛平、お前が失敗したら喜ぶ人間が一杯おるんやぞ。失敗だけはするな!!」って言うんです。アホの坂田が大真面目に(笑)。でも僕にとって“神様”なんで、ありがたい気持ちで受け止めましたよ(笑)。



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