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『このミステリーがすごい!』大賞受賞作家4人がドラマ原作を競作

 ミステリー&エンターテインメント作家の登竜門『このミステリーがすごい!』で大賞を受賞した作家4人が書き下ろした短編小説をドラマ化し、オムニバス形式で放送する特番『このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜』がTBS系で29日(後9:00〜)に放送される。

TBS系で12月29日放送『このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜』オムニバスドラマに主演する(上段左から)藤原紀香、川口春奈、(下段左から)勝村政信、AKIRA、山本耕史

TBS系で12月29日放送『このミステリーがすごい!〜ベストセラー作家からの挑戦状〜』オムニバスドラマに主演する(上段左から)藤原紀香、川口春奈、(下段左から)勝村政信、AKIRA、山本耕史

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 今回の企画のために短編を書き下ろした作家陣は、第4回大賞作品『チーム・バチスタの栄光』を皮切りに、医師(医学博士)という一面も持ちながら発表する作品が次々と映像化され、話題となっている海堂尊氏、第8回大賞作品『さよならドビュッシー』が映画化された中山七里氏、第9回大賞作品『完全なる首長竜の日』が映画化され(映画タイトルは『リアル〜完全なる首長竜の日〜』)、時代小説『忍び外伝』で朝日時代小説大賞を受賞するなど多彩な作品を手掛けるほか、劇作家としても活躍している乾緑郎氏、デビュー作『生存者ゼロ』が第11回大賞作品となった安生正氏の4人。

 番組の案内人として、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹と女優の樹木希林が出演。初顔合わせの二人が、それぞれ「気弱なミステリー小説家」と「ベテラン女性編集者」に扮して寸劇を繰り広げながら、4つのドラマを放送していく。

■海堂尊×大谷健太郎×藤原紀香

 海堂氏の『カシオペアのエンドロール』は、札幌から上野へ向かう豪華寝台特急で起きた密室殺人劇を縦軸に、軽妙なセリフの応酬が織りなす上質のコメディ。演出は、映画『NANA』や『約三十の嘘』などをはじめ、今夏公開になった最新作『がじまる食堂の恋』などの大谷健太郎氏が担当する。

 主演は女優・藤原紀香。国民的人気を誇るベテラン女優役を演じる。藤原は「“巧妙な会話劇”が見どころなので、表情やリアクションなど全てが重要となってくる難しい役どころですがやりがいを感じています。大女優役ということもあり衣装にもこだわっていますが、あふれんばかりの絶対的なオーラが必要な役なので、どんなときも凛とした佇まいでとことん演じ切りたいと思っています」と張り切っている。ほかに、川島海荷吉田栄作が出演。

■中山七里×金子修介×川口春奈

 中山氏の『残されたセンリツ』は、天才女流ピアニストが生涯最高の演奏をやり遂げた直後に、控え室で謎の死を遂げる。隠された意外な愛憎劇のラストに残されたのは、“戦慄”の真実と、悲しく響き渡る“旋律”だった。演出は、映画『ガメラ大怪獣空中決戦』などの特撮作品から、『あずみ2』、『デスノート』など幅広いジャンルの作品を手掛ける金子修介氏が担当。

 主演は女優・川口春奈で、サスペンスに初挑戦。「今まで明るい役や元気なキャラクターが多かった分、まったく見せたことのない表情や芝居を見せられたら。(今回の作品は)とても悲しい物語でもあるので、複雑な気持ちや感情を大切に丁寧に演じていきたい」と意気込む。数々のドラマ・映画に出演する傍ら演劇界では独り芝居の第一人者とも言われるイッセー尾形ほかが出演する。

■乾緑郎×星護×勝村政信

 乾氏の『黒いパンテル』は、かつてヒーローとしてテレビで人気の役者だった男の娘が誘拐されてしまう。救出の条件は、30年前のヒーローの衣装を着て現れること。果たして娘を無事救出することができるのか。心温まる家族の愛を、これまでにない世界観で描く、戦隊・ヒューマン・サスペンス。演出は、映画『笑の大学』、『僕と妻の1778の物語』などを手掛け、テレビドラマでも『僕の生きる道』シリーズなどで独特な世界観を描く星護氏。

 主演の勝村政信は「(僕が演じる)主人公の須藤と同じように、僕も劇団に入っていました。(城田優演じる)二ノ宮さんのような尊敬していた先輩もいました。僕の娘も18歳で、須藤さんと重なる部分がたくさんあります。なので、自分のことのようにやっています」と話している。

■安生正×古澤健×AKIRA(EXILE)・山本耕史

 安生氏の『ダイヤモンドダスト』は、大寒波が襲った夜、残業を余儀なくされていた会社員の男2人は、風雪により都市インフラが機能停止に陥るパニックの中、生死を分ける決断をしていく。演出は、北川景子・深田恭子の怪演が話題になった映画『ルームメイト』を手掛けた若手注目株のひとりである古澤健氏。

 EXILEのAKIRAと山本耕史がW主演する。AKIRAは「物語は短いのですが、その中に“人間の欲望”“妬み”“憎しみ”などが凝縮されて表現されています。僕と山本さん演じる2人の男が遭遇する出来事は、僕自身も含めて誰にでも起き得ることかもしれないなと思い、ゾクっとしました」。山本は「とてもオムニバスの1編とは思えないようなスケールを感じ、僕自身も完成した作品に期待しています。物語の舞台は新宿。僕の生まれ育った街が大変な事に!! 今まで見た事もない新宿の風景を見せてくれるに違いない!という点も楽しみ」と話している。

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