1994年にシンガーソングライターの小沢健二と、ラップユニット・スチャダラパーがレコード会社の枠を超えてコラボレーションし、大ヒットした「今夜はブギー・バック」。リリースから20年が経ち、スチャダラパーのBoseは「自分では20年後にラップやっているとは思ってなかった(笑)。あの曲がなかったら、自分たちにとっての世界が変わらなかったと思う」と感慨深げに話す。 88年にANI、SHINCOとともにラップグループ・スチャダラパーを結成し、そのMCとして90年にデビュー。「当時はちょうど新しい音楽としてヒップホップが出てきていて、好きになったんだけど、日本ではまったく浸透していなかった」と振り返った。「自分で言うのも何なんですが、『ブギー・バック』のヒットがなかったら、日本でラップが認知されることはなかったと思う。あれは、NBAに初めて入った日本人選手みたいなものなんですよ」。
2014/11/15