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【一問一答】村主、引退は前向きな決断「未来に気持ちが向いている」

 フィギュアスケート女子シングル現役最年長選手である村主章枝(33)が13日、公益財団法人日本スケート連盟に引退届を提出し、受理され、同日、東京・岸記念体育会館にて現役引退会見を行った。全日本選手権優勝5回、日本人初のISUグランプリファイナル優勝、冬季オリンピック2大会連続入賞など数々の成績をおさめ、6歳から始めたフィギュアの28年間における競技者人生にピリオドを打った。今後は自身の振付師ローリー・ニコルに師事し、プロのコリオグラファーを目指す意向を明かした村主が改めて心境を語った。

引退会見を行ったフィギュアスケート・村主章枝選手 (C)ORICON NewS inc.

引退会見を行ったフィギュアスケート・村主章枝選手 (C)ORICON NewS inc.

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――改めて今の率直な気持ちは?

「寂しい思いももちろんありますが、ここからがコリオグラファーとしてのスタートの日。どちらかというと、寂しい気持ちより未来に気持ちが向いているのが心境です」

――このタイミングでの現役引退決意の理由は?

「先日、全日本選手権に出場できない現実を見た時に、次回のオリンピックは、年齢的にもなかなか厳しいのかと思いました。また、オリンピックにこだわる理由は初めて出場したソルトレイクオリンピックの空気が澄んでいて、まるで聖地のような場所だったことを感じました」

「その場所にいきたいと一心に、トリノオリンピックのために練習し、すべての力を発揮しました。あと一歩でメダルに届かず、何が自分には足りなかったのか。そんな思いがあり、オリンピックという場所に魅了され、魔法にかけられて、自分に足りなかったものを発見するためにはオリンピックでなければ解決できないとこだわっていた。そこが、東日本選手権の結果から難しいかもしれないという現実をみたとき、ある程度決断しなければという結果になりました」

――悩んでの決断?

「簡単に出た結論ではなかった。しかし、私の15(歳)の時から振付師であるローリー・ニコルにスケートの魅力を教えていいただいて若い時から彼女のようにスケートの伝統を伝えていけるようになれたらいいなという夢を抱いていた。競技者として自分が滑って伝えることはできなくなりますが、今後は自分のつくる作品をスケーターを通して見ていただくことができるので、前に進めなくて困ったことはない」

――現役生活で思いで深かったことは?

「やはりトリノオリンピックは自分にとって印象に残った大会です。自分は100%に近い演技をすることができましたが、今一歩足りなかったということが、そこで『オリンピックの魔法にかけられた』と残しました。そういう意味でオリンピックの魅力を感じていたのでもう一度、出場してなにが足りなかったのか、発見しなければいけないとオリンピックにこだわる要因となった試合です」

――特につらいと思った経験は?

「つらい思い出の方が多いかな(笑)。特にここ5年、決断するまでの5年間は身体の変化もありましたし靴の調整が上手くいかなかったり。成績がでなかった時に得たものは今後、役に立っていく財産となったし、そこで学んだことが大きかった。成績はでませんでしたが頑張り続けてここまできてよかった」

――どのようなスケーターを育てたいか

「師匠であるローリー・ニコルが伝統や魅力を私に教えてくださった。今シーズンから新しいルールになりまして、フィギュアスケートが新しい方向に向いている。ローリー・ニコルから受け継いだ技術や伝統を自分なりに斬新なスタイルで伝えていけたら。それこそ羽生(結弦)選手などにぜひ振り付けしてほしいと言われるような振り付け師になれるように努力していきたい」

――ショーなどにでる予定は?

「オファーがあればすべりたい」

――ここまで長く現役生活を続けられた秘訣は?

「選手としてどこにいっても家とリンクとジムの往復しかしてこなかった生活で、そういったことはどの選手もこなしていることですが、トリノオリンピックから大好きなプリン断ちをしていたことが変わっているかなと思います。大好きなものを断ってまでオリンピックに出たかったので、それも斬新かな。あとは昔、ほくろがあったんですけど、とったら人生変わるかもと、そういった変わったこともしました」

――引退した現在、“欲しいもの”は?

「そうですね、4回転ジャンプがいとも簡単に飛べるバネですかね」

――ジムとリンクとの往復生活も終わり、やりたいことは?

「プリンを食べること!(笑)これからコリオグラファーになるには本当に大変なので、今もリンクに通っていますが一番したいのはプリンを食べること。2006年から食べていないので、プリンの味を忘れちゃって…。最近ブームとかあるんですか?オススメを教えて欲しいです」

――現役時代を共にした荒川静香選手が第1子を出産されましたは、自身のご予定は?

「予定は未定ですね。そっち方どうですかね〜」

――コリオグラファーとしてどんな活躍をしたいか

「コリオグラファーとしてそれぞれのスケーターが目指す目標に向かって、オリンピックの舞台でお客様が本当に良かったといってくださる作品をつくれるように精進していきたいと思います」

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