岩手・三陸鉄道が地域密着型の野球団『三陸鉄道キットDreams』を設立したことを6日、都内で行われた記者会見で発表した。GM（ジェネラルマネージャー）には、東北楽天ゴールデンイーグルスでも活躍し、現在米メジャーリーグ、シアトル・マリナーズでプレーする岩隈久志投手が就任した。

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　三陸鉄道株式会社とネスレ日本株式会社が、宮古市で計画中の田老野球場再建の話を契機に設立する運びとなった同球団。東日本大震災から約3年半、今年4月に全線復旧した三陸鉄道が震災復興の象徴的存在として、野球団を設立し“日本一”の目標を掲げて始動する。

　同球団の監督には岩手県宮古市市長・山本正徳氏、選手は三陸鉄道社員や沿線住民の計29名で構成され、GMに就任した岩隈投手は「『三陸鉄道キットDreams』は、草野球日本一を目指すだけではなく、復興支援、地域貢献、社会貢献、防災意識向上活動においても日本一を目指します！」と決意表明した。

　さらに岩隈投手は「これからのチーム。地元に貢献できるように僕も何ができるか探しながら日本一を目指したい」と抱負を語り、『三陸鉄道キットDreams』と聞けば、誰もがわかるような強いチームになってほしい」と期待を寄せた。

　また、球団マスコットには、岩手県の特産である「短角牛」なぞらえて、人気漫画『キン肉マン』（作者・ゆでたまご）のバッファローマンを起用。応援ソングには、仙台市在住の4人組ロックバンド・MONKEY MAJIKが書き下ろしの新曲を手がける。

　チームの当面の活動は、来年3月に東北地方での交流試合を実施した後、ニコニコ生放送の協力のもと、草野球日本一を決めるトーナメント『キット、ずっと杯争奪戦（仮称）』（来年3月：東日本・中日本・西日本大会、来年5月：決勝大会）を開催する予定。