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20万人超え見込み『進撃の巨人展』 製作委員会が語る3つのテーマ

 11月28日から約2ヶ月にわたり、東京・上野の森美術館で『進撃の巨人展』が開催される。ここ数年、急増傾向にある人気コミック・アニメによる展覧会は、いずれも話題を集め、美術館やギャラリーの新たな集客イベントとしても注目が高まる。

■マンガ・アニメ展が急増“体験型”イベントとして発展

 08年〜10年にかけて全国4都市を巡回した『井上雄彦 最後のマンガ展』も契機の1つとなり、12年以降、コミック・アニメ関連の展覧会が増加している。11月28日から15年1月25日の期間で、東京・上野の森美術館で開催される『進撃の巨人展』では、来場者数20万人超を見込んでおり、すでに初日のチケットは完売。ファンを中心に大きな盛り上がりを見せている。

 同イベントの製作委員会では、テーマとして、1.ここでしか観られないもの、2.新次元の体感コンテンツ、3.快適さ、の3点を挙げる。

 「現代の展覧会にとって「体感する」は大事なテーマです。ただ観るだけではネットの画像検索と変わりません。「観る+α」をどれだけ作り出せるかが満足度に直結すると思っています。本展ではそういった傾向を踏まえ、さらに『進撃の巨人』ならではの新次元の体感・体験を用意しています。音や光はもちろん、それ以外の要素や最新のテクノロジーを使った展示にも挑戦する内容です。その意味では“展示手法を展示する”という発想にも近いですね」

 なお、快適性という点では、入場開始時間が設定された「全日日時指定」チケット(午前10時から2時間おき、計3回※土日のみ、18時まで計5回)にした点も注目される。

 「展覧会における「見学快適性」については、その重要性と裏腹に、あまり注目されていない部分とも言えます。館内の混雑状況と対策については当初から丁寧に検討してきた結果、入場総数よりも入場者満足度を優先した、全日日時指定のチケットを販売するという手法になりました。手間はかかりますが、快適な環境でご覧いただけると思っています」

 さらに今回は、美術館での展覧会で利用される「音声ガイド」を、アニメ版の声優陣が務めた点も話題となっている。これは登場キャラクター、エレン、ミカサ、アルミン、リヴァイ、ハンジの5人を演じた声優陣を、館内音声ガイドに起用したもので、通常のチケットに+800円で付けることができる。前売券の販売状況では、音声ガイド付きの共通チケットが実に約7割を占めている。

 「いわゆるネットのコミック配信や2次創作など、マンガコンテンツも加速度的にデジタル化しているなか、逆に“ナマ”で、その場所でしか体験できない“ネタ”に対する相対的な価値は上がっていると思います。この場所だから体験できた、観られた、というプレミアムな内容を可能な限り、随所に盛り込みました」

 多くの声優を輩出しているプロダクション、81プロデュース代表取締役社長の南沢道義氏は以前のインタビューで、「今の声優は、歌手もでき、舞台にも立てる。雑誌のグラビアで評価を得る人もいる。以前に比べても仕事の幅は格段に広がっている」と語り、「駅や電車内での案内放送など、“音声”と言われるものならば、声優を活かすことができる」と、その可能性について言及した。今回の音声ガイド施策は声優の活用という点でも大いに参考になるはずだ。

  『進撃の巨人展』が美術館をどう活用し、展覧会の可能性をどのように提示するのか、引き続き注目したい。
(ORIGINAL CONFIDENCE 14年11月3日号掲載)



関連写真

  • 『進撃の巨人展』/会期:14年11月28日〜15年1月25日 ※休館日なし(年末・年始も開催)/会場:上野の森美術館/主催:「進撃の巨人 
展」製作委員会
  • 近年開催された主なコミック・アニメ展
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