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ジョン・ラセター氏、ディズニー・アニメ映画“黄金期”をアピール

 ディズニーのアニメーション作品すべてを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター氏が24日、都内でディズニー・アニメーション作品及び、ディズニー/ピクサー作品の新作についてプレゼンテーションを行った。

ディズニーのアニメーション作品すべてを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター氏

ディズニーのアニメーション作品すべてを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター氏

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 12月20日に日本公開を控える『ベイマックス』(ディズニー)をはじめとするオリジナル新作のほかに、ディズニー作品では『アナと雪の女王』の続編短編『フローズン・フィーバー(原題)』、ピクサー作品では『ファインディング・ニモ』の続編プロジェクト『ファインディング・ドリー(原題)』(2016年7月公開予定)、『トイ・ストーリー』の新作テレビアニメの製作が発表された。

 ラセター氏は、故スティーブ・ジョブズ氏らが創業したピクサー・アニメーション・スタジオで、史上初の劇場用長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』(1995年)の監督を務め、アカデミー賞特別賞受賞。その後、『バグズ・ライフ』(98年)、『トイ・ストーリー2』(99年)などの監督を務め、製作総指揮をとった『ファインディング・ニモ』(03年)、『Mr.インクレディブル』(04年)なども商業的に大成功をおさめる。

 2006年、ディズニーがピクサーを買収し、ラセター氏は現職に就任。『トイ・ストーリー』以降、米アニメーション業界がフルCGの3Dアニメーションに移行していく中で、当時のディズニー・アニメーション・スタジオは波に乗り遅れ、1990年代に『リトル・マーメイド/人魚姫』『アラジン』『ライオン・キング』といったヒット作を連発したかつての栄光は見る影もなく、低迷していた。スタジオの存続が危ぶまれた時期もあったが、1923年設立の歴史あるディズニーと、ピクサーの2つのスタジオの共存共栄を強く推し進めたのがラセター氏でもあった。

 その後、『塔の上のラプンツェル』(10年)、『シュガー・ラッシュ』(12年)、そして、『アナと雪の女王』(13年)が世界中で大ヒットしたことで、ディズニー・アニメーションは第3の黄金期到来と言われるまでに復活。この日、『アナ雪』以降のディズニー・アニメーション作品のラインナップを紹介しながら、ラセター氏は「私たちは(新作の制作に)燃えています。未来は明るいです」と自信を示していた。

 発表された新作ラインナップは以下のとおり。

◆ディズニー・アニメーション 新作ラインナップ

『ベイマックス』(12月20日公開)
監督:ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ 製作:ロイ・コンリ

 日本文化が色濃く反映されたサンフランシスコと東京を融合した都市“サンフランソウキョウ”を舞台に、事故で最愛の兄タダシを失った天才少年ヒロと、深く傷ついた彼の心を救うために現れた、人々の心と体を守るケア・ロボットのベイマックスの絆を描く感動アドベンチャー。兄の死の真相を突き止めようとする二人の前に未知なる強大な敵が立ちはだかる。ケア・ロボットとして人を傷つけることを禁じられているベイマックスに、大切なヒロを守り切ることはできるのだろうか?

『ズートピア(原題)』(2016年GW公開)
監督:バイロン・ハワード 製作総指揮:ジョン・ラセター

 『塔の上のラプンツェル』の監督が描く、動物たちの不思議な世界“ズートピア”で繰り広げられるオリジナリティあふれるアドベンチャー。映画の舞台“ズートピア”は、人間がひとりも存在しない動物だけの世界で、彼らが人間と同じように生活をしている。身に覚えのない罪で逃亡することになったお調子者のキツネと、彼を追いかける自己中心的な警察官のウサギ。自然界では天敵同士とされている彼らが、あることをきっかけに“ありえない”タッグを組むことに…。

『モアナ(原題)』
監督:ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー

 生まれながらの航海士モアナが、伝説の島を探しに航海に出る、魅力的な音楽満載のアドベンチャー映画。監督の2人は『リトル・マーメイド』『アラジン』を手がけたコンビ。2016年全米劇場公開予定。

『愛犬とごちそう』(短編)
監督:パトリック・オズボーン

 一人の男性が飼う愛犬であり親友でもあるウィンストンの視点から描いた物語。『ベイマックス』と同時上映。

『フローズン・フィーバー(原題)』

 『アナと雪の女王』の続編短編。ジェニファー・リーとクリス・バックが再度タッグを組み監督を務め、「Let it go」の作詞・作曲をしたクリスティン・アンダーソン=ロペス(英語版)とロバート・ロペスが新たな楽曲を書き下ろしている。2015年の公開を目指し現在製作中。

◆ピクサー・アニメーション 新作ラインナップ

『インサイド・ヘッド』(2015年7月18日公開)
監督:ピート・ドクター 共同監督:ロニー・デル・カルメン 製作:ジョナス・リヴェラ

 『モンスターズ・インク』の監督が描く、“5人の感情”たちの感動の冒険ファンタジー。主人公は、11歳の少女ライリーと、彼女の頭の中にある“5つの感情”──ジョイ(喜び)、フィアー(恐れ)、アンガー(怒り)、ディスガスト(嫌悪)、そしてサッドネス(悲しみ)。ユニークなそれぞれの“感情=キャラクター”が、ライリーという小宇宙の中で冒険を繰り広げることで、彼女の現実での生活にドラマチックな影響を与え、予想のつかない大事件を巻き起こす。

『グッド・ダイナソー(原題)』(2016年3月公開)
共同監督:ピーター・ソーン 製作総指揮:ジョン・ラセター

 もしも隕石が地球に衝突せず、恐竜が絶滅をまぬがれていたら? 主人公は、20メートルを超える体長と優しいハートの持ち主である、若き草食恐竜のアーロ。ある日、彼は、見たこともない生き物と遭遇する。それは、スポットという名の“人間の子供”だった。大きな恐竜と小さな人間。この奇跡の出会いから始まる壮大な冒険ファンタジー。

『ファインディング・ドリー(原題)』(2016年7月公開予定)

 『ファインディング・ニモ』の続編プロジェクト。前作に引き続き、宝石のような美しさに満ちたファンタジックな海の世界を舞台に、ニモの父親マーリンの親友で忘れん坊のドリーを中心とした人気キャラクターが再結集。広大な海の世界を舞台に、小さな生き物たちの新たな冒険が始まる。監督は、前作『ファインディング・ニモ』と『ウォーリー』でアカデミー賞を2度受賞している、アンドリュー・スタントン。

『LAVA 南の島のラブソング』※短編
監督:ジェームス・フォード・マーフィー 製作:アンドレア・ワレン

  “Lava”(ラバ/溶岩)は南国の孤立した美しい島と海辺に隣接する火山の噴火の魅力をテーマに描いた、何百年もの間にわたって繰り広げられるミュージカル・ラブストーリー。『インサイド・ヘッド』と同時上映予定。

『Toy Story That Time Forgot(原題)』

 2014年12月2日、米ABCにてプレミア放送予定のTVスペシャル番組。

関連写真

  • ディズニーのアニメーション作品すべてを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター氏
  • ディズニー・アニメーション作品『モアナ(原題)』(2016年全米劇場公開)(C)2014 Disney. All Rights Reserved.
  • ディズニー/ピクサー作品『ファインディング・ドリー(原題)』(2016年7月全国公開予定)(C)2014 2014 Disney・Pixar. All Rights Reserved.
  • ディズニー・アニメーション作品『ベイマックス』(12月20日全国公開)(C)2014 Disney. All Rights Reserved.
  • ディズニー/ピクサー作品『インサイド・ヘッド』(2015年7月18日公開)(C)2014 2014 Disney・Pixar. All Rights Reserved.
  • ディズニーのアニメーション作品すべてを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター氏
  • ディズニーのアニメーション作品すべてを統括するチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター氏

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