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和久井映見、年齢重ねてもピュアなイメージの秘訣は?

 女優の和久井映見(43)が主演するCBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』が、あす4日(後2:00〜3:24)から放送される。岐阜の山間にある小さな駅で偶然出会った盲目の女性(和久井)と俳優・谷原章介(42)演じる雑誌の編集長が、列車を待つほんの数時間を一緒に過ごし、ひかれ合う心の機微を繊細に描いた大人の恋物語。

10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』に主演する女優の和久井映見 (C)ORICON NewS inc.

10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』に主演する女優の和久井映見 (C)ORICON NewS inc.

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 「20代の頃の私ではありませんが、大丈夫ですか?」。40代で恋愛ドラマの主人公を演じることに、一瞬、躊躇(ちゅうちょ)したという。それも、1990年代のドラマ界を席巻し、恋愛ドラマのスタンダードを創ったとまで言われた脚本家・北川悦吏子氏のオリジナル作品だ。「脚本を読んで、もう少し若い人のほうが良いのかと思いましたが、大冒険のつもりで取り組みました。私をキャスティングした人たちも大冒険だったと思います(笑)」

 1990年代には和久井も多くのトレンディドラマに出演した。しかし、北川作品には縁がなく、今回初めて声がかかった。「20代、30代と一度もご一緒させていただくことなくここまで参りましたので、『もうずっとご縁はないままかなぁ』と思っておりました。ここへきてご縁があり、なんだか不思議なようで、とてもありがたいです」。

 対照的に相手役の谷原とは、4月期の連続ドラマ『ホワイト・ラボ〜警視庁特別科学捜査班』(TBS系)をはじめ、何度も共演したことがある。「前もって言葉を交わさなくても、私は自分の仕事をきちんとすればいいという絶対的な安心感がありました。私が演じた主人公の理生(りお)は盲目ということで、いつもなら目を合わせてお芝居をするところを、一度も目を見ることがなかった。ベンチで2人で座っているシーンなどでは、その空気感で引っ張っていただきました」。

 「一目惚れ」という言葉はあるが、そんな言葉が当てはまらない今回の作品。「1日の出来事ですが、それぞれの会話のやりとりで、その人がこれまでどう生き、これからどうなっていくかがいろいろ想像できる、世界観が広がる作品。素敵な言葉が散りばめられているので、一つ一つ聞き逃さずに見ていただきたいです」。

 年齢を重ねてもピュアなイメージを保ち続けている女優だ。本人は「それ20年ちかく前のことですよね(和久井が主演した1996年1月期のフジテレビ系ドラマ『ピュア』のこと)」と笑ったが、話を聞くうちにその秘訣が見えてきた。

 「この仕事は、作品ごとに現場が変わるし、キャストもスタッフも初めて出会う方が多い。長く仕事をしてきましたが、ずっと緊張し続けています。年齢を重ねることによって、このくらいできて当たり前でしょ、というハードルは高くなるのに、ある種の記憶力や集中力、見た目も含めて、コンディションを保つのは大変になる(笑)。だからこそ、環境と、状況と、自分がやらなければならないことの中で、ベストを尽くすしかないと思っています」。

関連写真

  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』に主演する女優の和久井映見 (C)ORICON NewS inc.
  • 脚本家・北川悦吏子氏が描く大人の恋物語(C)CBC
  • 岐阜の自然の美しさの中で、男女の出会いから数時間を描く(C)CBC
  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』ホームに佇む水沢理生(和久井映見)。彼女はなぜ駅にいるのか…(C)CBC
  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』岐阜の山間の小さな駅で偶然、出会った理生(右・和久井映見)と涼太(左・谷原章介)(C)CBC
  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』列車を待つ、数時間を一緒に過ごし…(C)CBC
  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』東京から大御所作家の原稿を受け取りに来た雑誌編集者の篠崎涼太(谷原章介)(C)CBC
  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』大御所作家・佐々波慶太郎役の橋爪功(C)CBC
  • 10月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』涼太(左・谷原章介)の仕事相手である大御所作家・佐々波慶太郎(右・橋爪功)とその妻・千夏(中央・栗原小巻)(C)CBC
  • 410月4日放送、CBC・TBS系スペシャルドラマ『月に行く舟』理生と涼太のもどかしい距離感とは対照的な老夫婦の軽妙な掛け合いも見どころ(C)CBC

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