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「じゃんけん大会」から見えたAKB48のさらなる世代交代の波

 AKB48が17日、東京・日本武道館で行われた『第5回じゃんけん大会』で、11月26日発売の38枚目のシングル(タイトル未定)の選抜メンバーを発表した。毎回注目を集めるセンターには、総選挙1位の渡辺麻友とHKT48兼AKB48の宮脇咲良に決定した。今年6月に開催された『第6回AKB48選抜総選挙』では、4位に松井珠理奈、11位に宮脇咲良、21位に兒玉遥と若手、特に高校生組の活躍が目立った。今回の『じゃんけん大会』でも、所属するHKTでもセンター未経験者の宮脇への歓声は凄まじく、初センターに抜擢されたことにより、さらに世代交代の波が本格化してきた。

AKB48の新曲センターに抜てきされ、泣き出すHKT48宮脇咲良(左)と優しくリードする渡辺麻友(右)(写真:鈴木かずなり)

AKB48の新曲センターに抜てきされ、泣き出すHKT48宮脇咲良(左)と優しくリードする渡辺麻友(右)(写真:鈴木かずなり)

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 『じゃんけん大会』は、普段日の目を見ない研究生やチーム8メンバーなど若手へのチャンスの場として位置づけされているため、若手を推すファンの声援はより熱を増すものだが、今大会では特に若手の“下剋上”を期待するファンが多かった。

 昨年の女王・松井珠理奈と向井地美音の対決では、向井地への声援が際立つ。向井地は、『AKB48リクエストアワーセットリストベスト200 2014』での「ヘビーローテーション」で、大島優子からセンターポジションの指名を受け、ファンの間では次世代のセンター候補者とも言われている。さらに、38枚目シングルの選抜メンバーである小嶋真子や大和田南那、川本紗矢らへの期待も大きく、ファンからは悲鳴にも似た声援が送られていたのが印象的。

 最新シングルには32人中7人(AKB:武藤十夢・大島涼花・向井地美音・川本紗矢・中野郁海、NMB:白間美瑠、HKT:森保まどか)が初の選抜メンバー入り。また、選抜常連組を差し置いて、選抜メンバー中の約半数である14人が中高生と激しい新陳代謝が行われていることも注目したい。

 今大会ラストにセンターを務める渡辺が「今回選抜メンバーがガラリと変わって、次の時代を担う若手メンバーがたくさん入ってきています。そして、Wセンターに選ばれた宮脇咲良ちゃんと一緒に新しいAKB48を作り上げていきたいと思います」と宣言。じゃんけんという運に左右される勝負ではあるが、前田敦子や大島優子、板野友美ら第一世代の古参メンバーの卒業で本格化してきたAKB48の世代交代の波は、中堅世代を飛ばし、一気に若手へと向けられる結果となった。同時に、ファンの声援からも“次なる救世主”となるべく新世代・絶対的エースへの渇望がひしひしと伝わってくる大会だったと言えるだろう。

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