セレブに人気の隠れた避暑地・コロナドに異変? 若者たちが押し寄せる理由

 世界中からセレブが集まる避暑地として歴史がある米サンディエゴのコロナド。1888年に建てられ、当時の趣をそのまま残すホテル・デル・コロナドの存在でもよく知られるこの高級ビーチリゾートは今、古き良き時代のアメリカの雰囲気を残しながら、ファミリーや若者が集うハイセンスな避暑地として新たな注目を集めている。

 コロナドは、サンディエゴ湾に突き出た半島の先端にある島。セレブ御用達の高級リゾートとして知られ、マリリン・モンロー主演の映画『お熱いのがお好き』(1959年)の撮影場所になったホテル・デル・コロナドのほか、『オズの魔法使い』の作者フランク・ボームが住んでいた、英国王室の皇太子が旅行中に立ち寄り恋に落ちた女性がいた……など、数々のロマンチックな噂話も広がる。そんな同地だが、高級リゾート的な雰囲気はそのままに、サンディエゴの街の変遷を受け、来訪者層に変化が生まれている。

 サンディエゴといえば、新しい建造物と歴史ある建物が混在する街としても知られる。市内中心部の“夜の街”ガスランプ・クォーターは、19世紀末の伝統的なガスランプ灯が並ぶ、ビクトリア朝建築をそのまま残した街並みのエリア。同地は今、おしゃれなバーやクラブなどが軒を連ね、地元の若者たちの間でもホットなスポットとして知られている。また、かつてイタリア系移民によって作られたリトルイタリーのメイン通りにも変化が見える。老舗のレストランなど街の歴史を感じさせる建物のすぐ向かいに、スタイリッシュなセレクトショップやカフェなどが並び、優雅な世界観が観光客に好評だ。

 サンディエゴは、その歴史を活かしながらの街の振興、活性化が進められている最中。クラシカルな建造物や街並みをそのまま残しながら、クールで洗練された都会の顔を持つ、ハイセンスなリゾートとして変貌を遂げている。そんな街からあふれでる空気が、トレンドに敏感な若者やファミリーの関心を惹きつけているようだ。

 その流れを受け、コロナドの全長3キロにも及ぶコロナド・ビーチ周辺も、おしゃれなカフェやショップ、リゾートホテルが立ち並ぶトレンドスポットへと変化。かつて世界中から集まっていたセレブだけでなく、バカンスで訪れる多くの若者たちでにぎわっている。

 サンディエゴ観光局では「大都市でありながら、のんびりとリラックスできるサンディエゴは、もともと極上都市と呼ばれ、アメリカ人の間で住みたい街として人気がありました。クオリティ・オブ・ライフを求める人たちが集まってきます」とする。いわゆる観光客よりも、そのハイセンスな街の生活を楽しみたいという人たちに人気のようだ。

 現地在住の日本人からは、あまり観光客が増えてほしくないとの声も聞かれたが、敷居がそれほど高くないハイセンスな高級ビーチリゾートは、これからますます需要が高まっていきそうだ。

サンディエゴ特集 第2弾『住みたい街No.1のローカルフード、ショッピングを楽しむ!』

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