父と子をテーマに、10人の脚本家と10組の俳優を掛けあわせによる1話完結、全10話をつなぐTBS系ドラマ『日曜劇場 おやじの背中』(毎週日曜 後9:00)。きょう3日放送の第4話「母の秘密」では、わだかまりを抱え生きてきた父子を渡瀬恒彦と中村勘九郎が演じる。
母を亡くしてから疎遠になっていた父・賢三(渡瀬)が、突然、秩父札所参りに行こうと慎介(勘九郎)を誘ってきた。父が何故そんなことを言い出したのか、慎介には見当もつかない。父子二人、どこか他人行儀だが、やがて心に秘めてきた妻であり母への思いを初めてぶつけ合う。
勘九郎は「秩父札所参りののどかな風景と、学生運動で闘っていた親父の時代がうまく混ざり合った話で、とても素敵だと思った」と見どころを語り、「特に父子の喧嘩のシーンは、一言一言がズシンと胸に響きました」と亡き父・中村勘三郎さんの面影が重なった。「僕自身は歌舞伎という特殊な世界にいるので、父親は芸の上での師匠という感覚が強い。行動力があって、本当にパワーの塊のような人でした」としみじみ。
今作の脚本を担当したのは、『金曜日の妻たちへ』や『男女7人夏物語』などを手がけた鎌田敏夫氏。八木康夫プロデューサーの想像をいい意味で裏切り、「30すぎの男と70近い男がぶつかり合い生き方を問う骨太な作品を書いてくださいました。『え?この手できたのか』と。一流というのはそういうことなんでしょうね」と脱帽する。
そんな鎌田氏たっての希望が「父親役は渡瀬恒彦さんで書きたい」というものだった。渡瀬が演じる賢三は昔、学生運動に参加し、その後も家庭のことより社会の変革に情熱を注いできた人物。そのせいで、妻・幸恵(神野美鈴)との間には溝が生まれ、そんな父親の姿に息子は反発した。
渡瀬は「僕らの世代は、学生運動のことを含め自分の人生って結果的にどうなんだとかいろいろ考える年齢になってきています。きっとご覧になる方も、年齢や性別で違う答えが引っ張り出される作品ではないでしょうか」と作品への共感を語り、「父親としての理想像は、自分を保つことができること。何をやっているかよりも、どう向き合っているかが大事なんだと思います」と話していた。
母を亡くしてから疎遠になっていた父・賢三(渡瀬)が、突然、秩父札所参りに行こうと慎介(勘九郎)を誘ってきた。父が何故そんなことを言い出したのか、慎介には見当もつかない。父子二人、どこか他人行儀だが、やがて心に秘めてきた妻であり母への思いを初めてぶつけ合う。
勘九郎は「秩父札所参りののどかな風景と、学生運動で闘っていた親父の時代がうまく混ざり合った話で、とても素敵だと思った」と見どころを語り、「特に父子の喧嘩のシーンは、一言一言がズシンと胸に響きました」と亡き父・中村勘三郎さんの面影が重なった。「僕自身は歌舞伎という特殊な世界にいるので、父親は芸の上での師匠という感覚が強い。行動力があって、本当にパワーの塊のような人でした」としみじみ。
今作の脚本を担当したのは、『金曜日の妻たちへ』や『男女7人夏物語』などを手がけた鎌田敏夫氏。八木康夫プロデューサーの想像をいい意味で裏切り、「30すぎの男と70近い男がぶつかり合い生き方を問う骨太な作品を書いてくださいました。『え?この手できたのか』と。一流というのはそういうことなんでしょうね」と脱帽する。
そんな鎌田氏たっての希望が「父親役は渡瀬恒彦さんで書きたい」というものだった。渡瀬が演じる賢三は昔、学生運動に参加し、その後も家庭のことより社会の変革に情熱を注いできた人物。そのせいで、妻・幸恵(神野美鈴)との間には溝が生まれ、そんな父親の姿に息子は反発した。
渡瀬は「僕らの世代は、学生運動のことを含め自分の人生って結果的にどうなんだとかいろいろ考える年齢になってきています。きっとご覧になる方も、年齢や性別で違う答えが引っ張り出される作品ではないでしょうか」と作品への共感を語り、「父親としての理想像は、自分を保つことができること。何をやっているかよりも、どう向き合っているかが大事なんだと思います」と話していた。
コメントする・見る
2014/08/03