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見直される名画『砂の器』が動員トップに 『第二回新・午前十時の映画祭』

 映画の黄金時代に生まれた傑作娯楽映画を選び出し1年間にわたり連続上映する『第二回新・午前十時の映画祭』。往年の名作を映画館で鑑賞する機会を創出し、今年で通算5年目を迎えた今年度は、4月5日より全国52 スクリーン、初登場の日本映画8作品を加えた全25作品のラインナップでスタート。全25作品中、24作品の初回上映が終了した7月25日までの16週間に、総動員11万8947人、興行収入1億1645万6700円をあげた。

全国52スクリーンで懐かしの名画25作品を順次上映中。『砂の器』監督/野村芳太郎(C)1974松竹株式会社/橋本プロダクション

全国52スクリーンで懐かしの名画25作品を順次上映中。『砂の器』監督/野村芳太郎(C)1974松竹株式会社/橋本プロダクション

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 ここまでの動員トップは7月12日から上映された野村芳太郎監督『砂の器』(1974年)で、東京・TOHOシネマズ日本橋や横浜・TOHOシネマズ上大岡では公開初日に満席を記録し、ウィークデイも高稼働した。7月25日までの2週間で1万588人と、これまでトップだったロバート・ワイズ監督『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)の7433人を大きく上回る動員記録を達成した。

 16週間の動員トップ5は、1位『砂の器』、2位『サウンド・オブ・ミュージック』、3位にデヴィッド・リーン監督『旅情』(1955年)、4位に市川崑監督『細雪』(1983年)、そして5位に内田吐夢監督『飢餓海峡』(1965年)と続き、今年初めてラインナップに加わった日本映画が健闘している。

 同映画祭は過去4年に、累計220万人を超える観客を動員。客層は40〜60代が中心だが、昨年からは1作品を2週間上映に延長したこともあり、学生客も少しずつ増加してきている。若年層にも映画の面白さを知ってもらい、映画館で鑑賞する層の拡大を図るため、今年から公式学生レポーターを募集し、鑑賞レポートを公式サイトで紹介している。世代を超えて愛される作品、世代が違うからこそ異なる見方が発見できて興味深い。
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