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夏山シーズン到来 結婚相手も見極められる!? 富士登山の意外な魅力

 昨年、ユネスコの世界文化遺産に登録され、登山者の数を伸ばしている富士山が今年も本日7月1日に“山開き”を迎えた。遺産登録の記念としてはもちろん、昨今の登山ブームの影響など、富士山に登る理由は人によってさまざまだが、中には“以外な理由”で挑む人もいるという。富士山での登山ツアー等を企画・実施する、富士山登山学校ごうりきの代表・近藤光一さんに話を聞いた。

富士山登山学校ごうりき 代表・近藤光一さん

富士山登山学校ごうりき 代表・近藤光一さん

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 近藤さんは17年以上に渡り富士山の“案内人”を務める、富士山のスペシャリスト。全国各地での講演会や著書の執筆、富士登山に役立つアドバイスをしながらチョコレートのサンプリングを行う、ロッテ「山ガーナ隊」の活動に参加するなど、さまざまな活動を行っているが、メインは何といっても7〜9月前半に行う富士山頂上までの個人ツアーのアテンド。それぞれの想いを汲むことができる、少人数制のツアーにこだわってきた近藤さんの元には、強い意思を持った参加者が多く訪れるという。

 「例えば、高齢になったご両親と最後に一緒に登りたいという40、50代の方。女性でしたら“三十路記念”で登ろうという方も多いですね。結婚、出産を控える年齢で、人生のターニングポイントとして挑戦する方は少なくないです。あとは、中学受験を控えたお子さんのいる家族や、余命1年と宣告された末期ガンのお父さんが、最後に息子さんと一緒に登られたり…。それぞれの想いを聞いた上でサポートにあたり、感謝の気持ちをいただくたびに、とてもやりがいを感じます」

 富士山の標高は日本最高峰の3776m。そんな“日本一過酷な山”では度々、日常では経験し得ない出来事が起こるもの。そんなハプニングを見込んで、ツアー客の中には「プロポーズをしてくれた男性の本性を見たい」という理由で参戦する女性も多いんだとか。

 「特に5合目からは、上に行くほどお互いの“素”が見えるので、土壇場で『やっぱり断ります』という方もいました。逆に頂上でのプロポーズが成功して結婚したという方もいらっしゃいます。みなさん、2人で無事に登りきることができれば、これからの苦労も一緒に乗り越えられるだろうと感じるようです。恋人や家族など、大切な人とともに過酷な状況に挑めることも、富士登山のダイナミックな魅力のひとつじゃないかなという気がします」。

 優しく迎え入れつつも、時には厳しさも教えてくれるのが富士山。近藤さんは「お遍路さんと同じように、富士登山には“自分を見つめ直す”きっかけがあると思う」と語る。7月1日、いよいよ今年も富士山の“山開き”が行われる。この夏、あなたも富士登山という“自分探しの旅”に出かけてみてはいかがだろうか?

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