世界中のバーテンダーの中から“世界最高峰”を決めるコンペティション『ワールドクラス2014』が、7月28日よりイギリスにて開催される。同大会に日本代表として参加するのは女性バーテンダーの倉上香里さん。世界へ眼差しを向けたバーテンダーとはどんなカクテルを作るのか。また、彼女にとってバーやカクテルの魅力とはどんなものなのか、話を聞いた。
◆技術力、発想力…バーテンダーのあらゆる要素を競う世界大会
“Raising the Bar(バーを通してお酒の楽しさ、素晴らしさを伝える)”がコンセプトの同大会は今回で6回目。昨年は52ヶ国・約1万5000名を超えるバーテンダーが参加。技術や創造性はもちろんのこと、楽しませる“おもてなしの心”なども競い合う。
日本大会の決勝は6月1〜2日に都内で開催され、予選を勝ち抜いた10名のファイナリストが参加。指定されたお酒を使ったオリジナルカクテル作りや、8分間で6種類のカクテルを制作するなど、プレゼンテーション力、技術力、オリジナリティーなどを競う計4種類の実技に挑戦。倉上さんは、この厳しい競技の中、ふたつで部門優勝し、日本代表の座を勝ち取った。
◆日本代表として世界に挑む、女性バーテンダーの武器
そんな倉上さんはバーテンダー歴8年。「カクテルブックを目にしてこんなに素敵なカクテルを作れるようになりたいなと思ったのが、(バーテンダーになった)いちばんのきっかけです」と語る。カクテルの魅力を「お客様に合わせて何千通りもの味わいが作れるところ」と話すように、来店客のオーダーや好みに合わせ、さまざまなカクテルを提供している。「バーは緊張される方もいらっしゃると思うのですが、今そこで作っているライブ感や、飲みたいものをニュアンスで伝えるやりとりなども楽しんでいただけたら」(倉上さん)。
彼女が勤務するバー「BAR HIGH FIVE」(東京・銀座)のマスター・上野秀嗣氏は、「信念が強く優秀なバーテンダー。いずれは日本では倉上さん、右に出る者はいない、って言われるような存在になって欲しい」と倉上さんを評価。一方、「ワールドクラスは国の代表として、その国で自分が培ってきたものを出す大会。(出場することで)勉強になれば…という発想の人は絶対に勝てない」と激を飛ばす。
世界大会の審査員を務めるなど、世界レベルの技術について熟知している上野氏は「バーテンダーは必殺技を持つことが重要。この人はコレだ! というものがある人は強い」と語る。倉上さんにとって“唯一無二の必殺技”は、高い位置からグラスに入れる“ベネンシアドール”の動きによく似た“スローイング”という技法。この技を用いて作られたカクテルはさらに良い香りを放つといい、倉上さん自身も「私を表現する形」と胸を張る。
「世界大会では “和”の味わいを取り入れたい」と倉上さん。「悔いの残らないように頑張りたい」と話したあと、「先日、お客様から“頑張るだけではなく楽しんできて”と激励をいただいたのですが、それも大切かな」と付け足し、笑顔を見せた。
世界大会はスコッチウイスキー誕生の地であるスコットランドからロンドンにかけて5日間各地で開催。最終日に「ワールドクラス ベストバーテンダー・オブ・ザ・イヤー」が決まる。
◆技術力、発想力…バーテンダーのあらゆる要素を競う世界大会
“Raising the Bar(バーを通してお酒の楽しさ、素晴らしさを伝える)”がコンセプトの同大会は今回で6回目。昨年は52ヶ国・約1万5000名を超えるバーテンダーが参加。技術や創造性はもちろんのこと、楽しませる“おもてなしの心”なども競い合う。
日本大会の決勝は6月1〜2日に都内で開催され、予選を勝ち抜いた10名のファイナリストが参加。指定されたお酒を使ったオリジナルカクテル作りや、8分間で6種類のカクテルを制作するなど、プレゼンテーション力、技術力、オリジナリティーなどを競う計4種類の実技に挑戦。倉上さんは、この厳しい競技の中、ふたつで部門優勝し、日本代表の座を勝ち取った。
◆日本代表として世界に挑む、女性バーテンダーの武器
そんな倉上さんはバーテンダー歴8年。「カクテルブックを目にしてこんなに素敵なカクテルを作れるようになりたいなと思ったのが、(バーテンダーになった)いちばんのきっかけです」と語る。カクテルの魅力を「お客様に合わせて何千通りもの味わいが作れるところ」と話すように、来店客のオーダーや好みに合わせ、さまざまなカクテルを提供している。「バーは緊張される方もいらっしゃると思うのですが、今そこで作っているライブ感や、飲みたいものをニュアンスで伝えるやりとりなども楽しんでいただけたら」(倉上さん)。
彼女が勤務するバー「BAR HIGH FIVE」(東京・銀座)のマスター・上野秀嗣氏は、「信念が強く優秀なバーテンダー。いずれは日本では倉上さん、右に出る者はいない、って言われるような存在になって欲しい」と倉上さんを評価。一方、「ワールドクラスは国の代表として、その国で自分が培ってきたものを出す大会。(出場することで)勉強になれば…という発想の人は絶対に勝てない」と激を飛ばす。
世界大会の審査員を務めるなど、世界レベルの技術について熟知している上野氏は「バーテンダーは必殺技を持つことが重要。この人はコレだ! というものがある人は強い」と語る。倉上さんにとって“唯一無二の必殺技”は、高い位置からグラスに入れる“ベネンシアドール”の動きによく似た“スローイング”という技法。この技を用いて作られたカクテルはさらに良い香りを放つといい、倉上さん自身も「私を表現する形」と胸を張る。
「世界大会では “和”の味わいを取り入れたい」と倉上さん。「悔いの残らないように頑張りたい」と話したあと、「先日、お客様から“頑張るだけではなく楽しんできて”と激励をいただいたのですが、それも大切かな」と付け足し、笑顔を見せた。
世界大会はスコッチウイスキー誕生の地であるスコットランドからロンドンにかけて5日間各地で開催。最終日に「ワールドクラス ベストバーテンダー・オブ・ザ・イヤー」が決まる。
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2014/06/26