英国の劇作家で映画監督としても知られるフィリップ・リドリー氏が2005年に書下ろした『マーキュリー・ファー Mercury Fur』が舞台化されることが19日、わかった。日本初演となる同作は、暴力や略奪がはびこる街が舞台。生と愛を渇望する2人の兄弟の切なくも美しく生きる姿をはじめ、極限状態に置かれた人間が、生きるために繰返す残酷な行為、かなえられない生や愛への渇望が描かれる。

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　演出は『ピッチフォーク・ディズニー』（2002年）、『宇宙でいちばん速い時計』（2003年）、『ガラスの葉』（2010年）に続き4作目となる俳優の白井晃が務め、兄弟役には高橋一生、瀬戸康史といった今旬の俳優陣らが出演。そのほかにも、中村中、水田航生、小柳心、小川ゲン、半海一晃、千葉雅子が脇を固める。

　舞台『マーキュリー・ファー Mercury Fur』は来年2月に東京・シアタートラムで上演される。