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女性読者獲得でシェアを伸ばす自己啓発本 上半期書籍ヒットまとめ

 2014年上半期のBOOK1位は、52.7万部を売り上げた『人生はニャンとかなる!−明日に幸福をまねく68の方法』。古今東西の有名人の言葉やエピソードが猫の写真と共に紹介されるといった内容が、女性を中心に幅広い層の人気を集めた。一昨年12月に刊行された犬版も同様の作りとなっており、22位となった。

 今上半期は同作をはじめ、米のビジネス思想家、スティーブン・R・コヴィーの成功哲学を漫画のストーリーに乗せて、わかりやすく説明した『まんがでわかる7つの習慣』(34.0万部)が3位に入るなど、TOP20内に、自己啓発本が6冊ランクインしている。TOP100で見ると、ビジネス本だが自己啓発に括ることができるものも含めると、約2割がそれ
にあたる。

 堀江貴文『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』や、佐藤優『人に強くなる極意』など著者が男性の作品は、前者が男女比で6:4、後者が7:3と男性比率が高めだが、それらを除けば、いずれも女性読者、中でも30歳〜49歳がボリュームゾーンになっている。

 『置かれた場所で咲きなさい』が、50歳以上の読者に支持された、渡辺和子の『面倒だから、しよう』、作家の曽野綾子は『人間にとって成熟とは何か』ほか一連の作品で、30歳〜49歳の新規読者層を獲得して上位に食い込んだが、63位につけた櫻井よしこ『迷わない。』は、キャスター人気も相まってか、50歳以上の男性層の支持も厚いのが特徴的だ。

 また例年、上半期には美容・ダイエットのヒット作が生まれるが、今回は51.7万部を売り上げてBOOK2位になった『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(51.7万部)が2位につけた。近年は、姿勢を正す、体幹を鍛える、食生活を見直すなど、体を“整える”ための、健康志向のダイエット本に人気が集まっている。

■大人も学べる児童書が異例のヒット

 児童書ながら健闘したのは、12位の『こころのふしぎ なぜ?どうして?』(22.5万部)。子どもだけでなく大人も学べる心の教科書として「泣ける」と話題になり、幅広い女性層の共感を集めた。

 また、興行収入200億円突破し、サントラも大ヒット中の『アナと雪の女王』小説版も20.9万部を売り上げ、15位に。上半期のトレンドを見ると、女性読者を上手く獲得した作品がヒット規模を膨らませていることがわかる。

 一方、上位全体の売上を前年度と比較すると、13年上半期は、村上春樹の小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の85.3万部を筆頭に、50万部以上売り上げた作品が3作だったが、14年は2作に減少、TOP20の売上部数で比較しても、13年は816.4万部であったが14年は557.9万部となっており、1作当たりのヒット規模が縮小している。(ORIGINAL CONFIDENCE 14年6月16日号掲載)

集計期間:2013/12/2付〜2014/5/26付(2013年11月18日〜2014年5月18日)



関連写真

  • 2014年上半期“本”ランキング発表「BOOK(総合)」部門1位を獲得した『人生はニャンとかなる!−明日に幸福をまねく68の方法』水野敬也,長沼直樹著(文響社)
  • 2014年上半期“本”ランキング発表「BOOK(総合)」部門TOP20ランキング

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