興行収入200億円突破の『アナと雪の女王』旋風吹き止まぬ中、ディズニー・アニメーション映画の新作『ベイマックス』（監督：ドン・ホール／クリス・ウィリアムズ）が、今冬、日本で公開される。主人公は、雪だるまみたいに白くてふわふわした見た目ながら、実はロボットの“ベイマックス”。そのつぶらな瞳は“日本の鈴”をイメージしているという。キャラクターも物語も、日本の文化、とくにアニメの影響が随所に見受けられる作品となっている。

　物語の舞台は、サンフランシスコと東京が融合したかのような架空都市、サンフランソーキョー。随所に日本の影響がみられるこの都市は、東西の文化が融け合い、最新技術分野の頭脳とも言える人材が集まっていた…。

　“14歳の天才少年ヒロ”と“兄のタダシ”は、幼い頃に両親を亡くし、この都市の片隅で兄弟二人きりで暮らしていた。ところが、ある日、兄タダシが謎の事故によって帰らぬ人となり、ひとりぼっちになったヒロは深く心を閉ざしてしまう。傷心のヒロの前に突如現れたのは、空気で膨らんだ白くて大きな体を持つ“ベイマックス”。彼は、亡き兄タダシが人々の心と体の健康を守るために開発したケア・ロボットだった。

　ロボットなのに風船みたいに膨らむ柔らかボティで、動きはとてもゆっくりなベイマックス。「どのくらい痛いですか？」「泣きたい時は泣いていいのですよ」と寄り添う“ベイマックス”のおかげで、少しずつ元気を取り戻したヒロは、兄の死に疑問をいだき、その謎を追う。

　やがて、世界の脅威となる巨悪の存在に気づき、ヒロは兄のために戦う決意をするのだが、彼の味方は優しすぎるケア・ロボット“ベイマックス”だけ。“戦わないこと”を運命づけられた、優しすぎるロボットは、世界を救うことができるだろうか？　そして、亡き兄が“ベイマックス”に託した驚くべき“使命”とは？　かけがえのない絆と限りない勇気を描く、感動のアドベンチャーに、がぜん期待は高まる。