ボーカルのIKEが突如バンドからの脱退をツイッターで表明していた4人組ロックバンド・SPYAIRが21日、IKEの「声帯ポリープ」「急性声帯炎」の併発のため、ライブツアー残りの全公演を中止すると公式サイトで発表した。IKEのツイートは「ボーカリストとしての責任の重大さと、病状が悪化したことによる理由からのもの」だと釈明し、今後のバンド活動はIKEの回復状況を診て改めて発表される。

　SPYAIRはIKEの急性気管支炎のため、5月6日・7日の名古屋公演、10日の札幌公演、12日の仙台公演を延期。17日の福岡公演よりツアーを再開したが、IKEののどの状態が再び悪化し、医師の診察により「声帯ポリープ」「急性声帯炎」の併発のため長期の療養が必要と診断された。これにより、『SPYAIR TOUR 2014“イマジネーション”』は先の振替4公演及び23日・25日の東京2公演の中止を決めた。

　IKEは21日早朝、まずは「おはよう」とツイート。その20分後、突如「広島のホテルのベットの上、右手のiPhoneから発信しています。誰とも相談はしていない　自分の判断で決めました。聞いて下さい。そして伝えて下さい」とつぶやいた直後に「SPYAIRを辞めます！」と脱退を宣言した。

　IKEの“独断”を受け、ドラムのKENTAは「メンバーとファン、スタッフの皆を守れない俺はバカだ。こんな所で終われないよな。心配かけてゴメンな！　メンバー全員諦めてなんかないからな！」、ギターのUZも「絶対に諦めないから」と納得がいかない心境を告白。

　ロックバンド氣志團の綾小路翔もツイッターで「IKEくん、ダメだ。僕らはバンドマン。一人だけで決めちゃダメだ。進むも止まるも受け止める。だけど、まずはどうかメンバーと話し合って欲しい」と忠告していた。